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日本国内のデパートや飲食店などで当たり前に見かけるウォシュレットですが、皆さんは家庭のウォシュレットは清潔だと無条件で信じ込んではいないでしょうか?

東海大学で2009年に行われた調査によって、公共施設にあるウォシュレットよりも、家庭内に設置されてあるウォシュレットの方がおよそ3倍もの細菌が繁殖しているとの研究成果が発表されています。
不特定多数の方が頻繁に使う公共施設の方が、タンク内の水が循環しやすいために細菌が繁殖しにくいという訳です。

ウォシュレットでは温水を肛門や膣に直接当てて汚れを洗浄するため、特にノズル部分の掃除を怠っていると病気になるリスクもないとは言い切れません。そこで今回の記事ではウォシュレットの正しい掃除方法について解説していきます。
掃除と聞くと「時間がかかるし面倒なんじゃ」という感想を持つかもしれませんが、日頃からこまめに行っていればそれほど苦になるものでもありません。汚れを蓄積させると悪臭の原因にもなりますので、トイレを気持ち良く使用するためにも掃除は絶対にかかせません。それではさっそく見ていきましょう。

 

第一章:ウォッシュレットの汚れの原因

この章ではまず、ウォシュレットに付着する汚れの原因について解説します。ウォシュレットもまたトイレの一部であることに変わりないため、基本的にはトイレに付着する汚れがそのまま付着しています。実際にはどのような種類の汚れが付着するのでしょうか。

1・便座

1・便座

ウォシュレットといえば温水を肛門や膣へと直接噴射することで、トイレットペーパーで拭き取るよりも清潔な状態にするのに一役買っています。
ということはウォシュレットの温水の跳ね返りには、便や尿、おりものといった汚れが混じっている訳ですね。
この跳ね返りが便座裏に付着することで便座が汚れるだけでなく、細菌やカビの温床ともなるのです。また温水の跳ね返りということで、放置すれば水垢が蓄積しやすいこともまた特徴的です。

2・便器

2・便器

男性の方がいる家庭であれば、尿の飛沫が便器の隅に付着する可能性が高くなります。
基本的に立って用を足す方が多いでしょうから、その高低差により余計に飛沫が飛び散りやすくなってしまいます。
尿の汚れが蓄積すると黄ばみが便器に見られるだけでなく、悪臭の原因となることも十分考えられます。

便器もまた便座同様に水垢や排泄物、カビといった汚れが付着しやすいため、定期的に掃除しなければなりません。

3・ノズル

3・ノズル

温水を肛門や膣へと噴射する役目を担うノズルは、ウォシュレットの中でも特に汚れやすい部分となっています。
温水の跳ね返りはもちろん、ウォシュレットの誤った使用方法を実践している家庭であれば、より便の汚れがノズルに付着しやすくなります。
その汚れをそのまま放置すればカビが繁殖することになり、黒ずみとして目に見えるようになってしまいます。

細菌やカビに汚染されたノズルから噴射される温水が汚染されていることは容易に想像できますので、特に女性の方であれば細菌性膣炎を発症するリスクがあることを忘れてはなりません

ウォシュレットは汚れを洗浄するために使用されるものだからこそ、特に汚れが付着しやすい状態になっています。
汚れが付着してすぐであれば簡単な掃除で済ませられますが、面倒臭がって放置してしまうほど頑固な汚れとして蓄積することにもなりかねません。
こうなれば普段の掃除だけでは落とすことがままならず、程度が酷ければ掃除の業者に依頼する必要性も出てきます。

余分な出費が発生してから後悔しないためにも、自分でできる範囲で日頃から掃除しておくことが大切です。

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第二章:ウォッシュレットの汚れの対処法

第二章:ウォッシュレットの汚れの対処法

この章ではウォシュレットの汚れの対処法について解説します。
トイレ掃除をする場所にもよりますが、定期的に掃除をするまでの期間やその際の掃除方法がそれぞれで若干異なっています。
以下では各部分に合わせた掃除方法を見ていきますので、まずは掃除しやすい部分からこまめに取り組んでいくことをおすすめします。

1・便座

1・便座

便器やノズルよりも手軽に掃除できる便座ですが、可能であれば使用後や1日1回はお掃除用シートで拭き上げてしまうのがベストです。具体的な手順については以下の通りです。

  

トイレのお掃除用シートを1枚取り出す。家庭にない場合には柔らかい布に、薄めた中性洗剤を染み込ませて使用する。

  

まずは便座の表面からシート全体を使ってまんべんなく拭き上げる。

  

次に便座を立てたら、便座の裏側も同様にして拭き上げる。便器との取付面にも汚れが付着しやすいので、ここも軽い力で拭き上げておく。

  

拭き終わったら、お掃除用シートをトイレに流す。中性洗剤で拭き上げた場合には、拭いた箇所を水拭きしてしばらく乾燥させる。

  

ウォシュレットの便座部分を拭き上げる際の注意点として、拭き掃除を行う際には必ず濡れた布を使用するようにしてください。
乾いた布で拭いてしまうと、便座に細かい傷が入るだけでなく摩擦によって発生した静電気によりホコリを吸着してしまうリスクがあります。

またウォシュレットは基本的にプラスチック製がほとんどのため、使用する洗剤は中性洗剤のみにするよう注意しましょう。
アルカリ性洗剤や酸性洗剤を便座の拭き上げに使用すると、ウォシュレットの便座部分が破損するリスクがあります。洗剤を使用して掃除する際には、成分表示をきちんと確認してから使用するとより安全に掃除することができます。

 

便座をさらに丁寧に掃除する場合には、以下の手順で掃除を進めていくといいでしょう。

  

まずは取扱説明書の通りに、ウォシュレットの便座部分と便器とを分離させる。

  

割り箸の先端にお掃除用シートを巻きつけたら、輪ゴムで外れないようにしっかりと留めておく。

  

便座と便器との隙間にお掃除用シートを巻きつけた部分を差し込んだら、往復させながら便座と便器との隙間に付着した汚れを取り除く。

  

この掃除はお掃除用シートで拭き上げるよりも多少手間がかかるため、半月に1回程度のペースで行うだけで十分です。

これだけでもある程度の汚れは取り除けますが、さらに細かいことを言えば便座と便器の蓋、便器との設置部分は汚れを取り除けていないままです。
この部分については年に1回の大掃除がてら掃除するといいでしょう。その具体的な手順については以下の通りです。

  

取扱説明書の通りに、便座と便器の蓋とを分離させる。

  

お掃除用シートを用意するか、なければ薄めた中性洗剤を柔らかい布に含ませたら、手で拭ける範囲で汚れを取り除く。

  

手では拭き上げきれない細かい部分については、綿棒や割り箸に布を巻きつけた状態で細かく動かしながら掃除していく。

  

便座と便器の蓋との設置部分が終わったら、次に便座と便器の設置部分を掃除していく。

 

便座と便器とを手が入るまで完全に分離させたら、柔らかい布に中性洗剤を含ませてから汚れた箇所を特に重点的に拭き上げる。

  

汚れを取り除けたら、拭いた箇所を水拭きで洗剤が残らないようにさらに拭いていく。

  

水気がなくなるまで、しばらくそのままで乾燥させておく。

  

水気が残った状態で元に戻してしまうと、密閉された空間で細菌やカビが繁殖するリスクも出てきます。
掃除し終えた後の水気はよく乾燥させるようにし、水気がなくなったかどうかを視認してから便座を再設置するよう習慣づけるといいでしょう。

2・便器

2・便器

便器内の汚れについては、使用後や週に1回は掃除しておくと清潔な状態を保ちやすくなります。その具体的な手順については以下の通りです。

  

便器全体に専用スプレーをまんべんなく吹き掛けたら、トイレ用ブラシでまんべんなく擦り洗いする。

  

一度洗浄して便器内の泡と汚れを流したら、次にトイレ用ハイターを用意して便器の縁裏へと回し掛ける。

  

トイレ用ハイターを掛けたまましばらく放置したら、もう一度洗浄して掛けておいた洗剤を洗い流す。

  

この手順でこまめに掃除しておけば、便器の縁裏にこびりつきやすい尿の汚れが黄ばみになる前に掃除することができます。
洗剤で擦り洗いするだけでは尿の汚れを完全に落としきれませんので、便器掃除をし終えたら毎回トイレ用ハイターを回し掛けておく習慣をつけるだけで、日頃の掃除がさらに楽になります。

3・ノズル

3・ノズル

前述したようにウォシュレットは汚れが特に付着しやすい部分であるため、可能であれば週に1回は掃除しておきたいものです。
このノズル掃除の際にも便座同様に、お掃除用シートや柔らかい布を使用することで、付着して間もない汚れであれば簡単に取り除くことができます。具体的な手順については以下の通りです。

  

ノズルに掃除機能があるタイプではノズル掃除ボタンを押して、まずノズルを外側へと露出させる。

  

外側へと露出させたら、その状態でお掃除用シートか柔らかい布を使って優しい力で全体を拭き上げる。

  

この時に汚れがこびりついている場合には、柔らかい布に中性洗剤やアルコールを含ませると、より頑固な汚れでも落としやすくなる。

  

ノズルを掃除し終えたら、ノズル掃除ボタンを押してノズルを収納する。

  

ウォシュレットの中にもノズルに掃除機能がない種類もあるので、その場合には取扱説明書をよく読んでからノズル掃除するようにしましょう。
無理に引っ張り出してしまうと破損するリスクもあるので、分からない場合には直接製造メーカーへと問い合わせてみるのも一つの方法です。

またノズル掃除をする際に、それと同時に操作パネルについても掃除しておくと、操作パネルも定期的に掃除する習慣が身につきます。その具体的な手順については以下の通りです。

  

操作パネルは水を含ませると故障するリスクがあるので、お掃除用シートかアルコールを含ませた柔らかい布で、ホコリや手垢を無理なく取り除く。

  

操作パネルに凹凸があれば、その凹凸のサイズに合わせて綿棒や割り箸を使用して、先端にお掃除用シートを巻きつけてから掃除する。

  

この方法でも汚れを取り除けない場合には、以下の手順に沿ってより丁寧に掃除する必要があります。

  

ノズル掃除ボタンでノズルを外部へと露出させたら、薄めた中性洗剤を含ませた柔らかい布で全体をまんべんなく拭き上げる。

  

次に歯ブラシを用意したら、ノズルの先端部分を軽い力で擦り洗いする。

  

歯ブラシを使用することでより頑固にこびりついた汚れでも取り除きやすくなります。

ただここでも一つだけ注意点があり、掃除に使用する歯ブラシはなるべく新品の物で掃除をするようにしましょう。
古い歯ブラシを使用するとブラシ部分に細菌が繁殖していることもあり、掃除して綺麗にするつもりがかえって細菌を付着させることにもなりかねません。
「新品をわざわざおろすなんてもったいない」と感じるかもしれませんが、より清潔に掃除するためには必要なことです。歯ブラシもそれほど高い商品ではありませんし、掃除用に1本おろしたらしばらくはトイレ掃除で活用できますので、今後のトイレ掃除では使い古した歯ブラシを使用しないようにすることをおすすめします。

4・脱臭フィルター

4・脱臭フィルター

ウォシュレットに脱臭機能がある場合には、月に1回は脱臭フィルターの掃除をすることも必要になります。
基本的には便座裏に付属していますので、掃除する際は取扱説明書をよく読んでからにするといいでしょう。その具体的な手順については以下の通りです。

  

取扱説明書の通りに脱臭フィルターを取り外したら、乾燥した状態のまま歯ブラシで汚れを軽く擦り落とす。

  

汚れの程度が酷い場合には、水を使用しながら歯ブラシで擦り洗いする。

  

水を使用した場合にはよく乾燥させてから再度取り付けるようにし、水気が残った状態のまま取り付けないように注意する。

  

水気が残っているとそれだけでホコリを吸着しやすくなり、汚れの原因となることがあります。水洗いで掃除した場合には水気がなくなったことを確認できるまで、よく乾燥させておきましょう。

第三章:まとめ

いかがでしたでしょうか。今回は主にウォシュレット部分の掃除ということで取り上げませんでしたが、便座を掃除するついでに便器の蓋やその他の部分を拭き上げると、掃除を一度に済ませて楽できるのでおすすめです。

掃除をサボり汚れたまま放置してしまうからこそ、一度の掃除に時間がかかり余計面倒に思えてしまいます。掃除が苦手な方ほど何かのついでに掃除をする癖をつけることで、掃除への抵抗感が徐々になくなってきます。トイレを清潔な空間にするためにも、適切な方法で定期的に掃除することが大切です。

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