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キッチンやお風呂などのつまりのトラブル
水道管、という言葉は誰でもが知るところでしょう。
名前のとおり生活水を住宅や店舗に運んだり出したりしてくれる、通り道をつくる管です。
私たちが生活をしていくうえでなくてはならない、ライフラインの一つと言えます。

もちろん設備ですから、さまざまなトラブルが起こることは避けられません。

そこでこの記事では、こうしたトラブルの事例を紹介しながら、その原因と対処法、日ごろの予防方法までを解説していきます。

もしもの時の知識として、あるいはなるべくトラブルを起こさないように常日頃から予防対策をしておくための手引きとして、お役立てください。

 


 

第一章:キッチンのトラブル事例、その原因と対処法

第一章:キッチンのトラブル事例、その原因と対処法

水道管そのものは、家の中にむき出しにされているものではありません。

ですから実際にトラブルが起こるのは、水道管により水を供給したり流し出したりする、キッチンやお風呂といった水回り設備です。

その中で特に問題が起こりがちなのが、キッチンです。

これは野菜などの切りくずといった固形物を毎日のように扱うこと、それと油のような蓄積するとガンコな塊になってしまうものを多く扱うのからです。

まずはキッチンで具体的に多い3つのトラブルとその原因、対処法を解説していきます。

1・水が流れない、流れが悪い

キッチンで毎日快適にお料理。

そんな時間は新築、あるいはリフォームで新しい環境になった後しばらくは続くことでしょう。

あるいはふだんからのお掃除やお手入れを丁寧に欠かさずしているという意識の高い人は、真新しい状態を常にキープできているのかもしれません。

しかし現実には、多くのキッチンで「水が流れない」「流れが悪くなった」といった不調が起こっています。

これは排水溝の中のつまりが原因です。

排水溝は排水パイプを経由して、外の下水管へとキッチンで使った水を流していきます。

シンクの下に伸びる排水パイプは、キッチンの扉を開ければ確認できます。しかしこの排水パイプの中は、当然ながら外から見ることができません。

ですからその中がどんな酷い状態になっているのか分からず、ある日突然水が流れなくなったり、使った水がいつまでもシンクに残ってしまうような状況を生み出してしまうのです。

この酷い状態を生むつまりの原因は、主に「油」です。

油というと食用油をすぐに想像します。それは間違いではないのですが、実際の台所ではこれに加えて食材として使う肉や魚などからも、たくさんの脂肪分が流れ出ています。

これらが長い年月をかけて蓄積していくのですから、ずっとつまらない方がむしろ不自然ともいえるでしょう。

もちろんつまるのは油だけでなく、キャベツやレタス、ニンジンや玉ねぎ、ジャガイモの皮といった野菜の切りくずなど、大き目の固形物も細い管を塞いでしまいます。

この他に、もっと大きな固形物を誤って流してしまう場合もあります。

デザート用のスプーンなどは一つの例です。

とはいえパイプの通り道をすっぽり、フタのように塞ぐわけではないので、こうしたものを落としてしまっても、水は流れ続けるのがほとんどでしょう。

しかしそれから長い年月をかけ、このスプーンがはまってしまった箇所に野菜の切りくずなどが溜まっていくと、悲惨なことにパイプは水を通さなくなってしまいます。

油や野菜の切りくずなどが完全にパイプを塞ぎきっていない場合には、市販の家庭用パイプクリーナーで解消できるケースが多くあります。

ドラッグストアなどで手軽に手に入る商品なので、一番簡単な対処法と言えるでしょう。

しかし市販のものだと、強く固まってしまった汚れを溶かしきるの事はできません。

そんな場合は、業務用の薬剤を使います。業務用ですから、一般的なドラッグストアなどでは扱いがほとんどありません。そのため最近はネット通販で探して買う、という人が増えているようです。

パイプクリーナーや業務用の薬剤を使う以外に、『ラバーカップ(スッポン)』でつまりを取るという方法もよく紹介されています。

ラバーカップとはトイレに突っ込んでつまりを取る、先端が半円形になった棒状の道具です。

トイレ用に買ってあるというご家庭は多いでしょうが、それを兼用でキッチンの排水口に突っ込むというのは抵抗があるでしょう。

ですからこの方法を用いる場合は、トイレ用とは別に、もう1本ラバーカップを購入しているというケースがほとんどになります。

その他にも、『重曹』を用いたつまり解消法もよく出てきます。

キッチンの場合は、『お酢』と組合わせて使います。

・まずは排水口に重曹をたっぷりふりかけます。

・その上からお酢をかけ、30分~1時間ほど置き、お湯で洗い流します。

重曹を使うニーズが高いのは、安価で手に入るのでコスパが良い、と評価されているからです。

最後に少し高難度ですが、自分で配管を外して洗浄してみるという方法もあります。

何か大き目のものがつまっていて、それが水の流れを防いでいる、薬剤では溶けない異物がつまっているといった場合は、この対処をしないといけません。

配管を取り外し、中を針金やブラシなど細長い突っ込める道具で洗浄し、つまっているものを取り除きます。

これで解消しない場合は、もっと奥側がつまっている可能性が大ですので、自分で対処するのは難しくなります。

2・臭い

2・臭い

キッチンに、嫌な臭いが立ち込める。その場合は排水溝からの臭いかもしれません。

排水溝からの臭いは、下水から立ち上ってくるものです。実はキッチンの排水溝内は、ふだんから下水の嫌な臭いでいっぱいなのです。

なのにどうして通常は臭いが抑えられているかというと、水が流れていく口の部分である排水口下に水が溜まる場所があって、それが下水から立ち上る悪臭をブロックしているからです。
なおこの水たまりの水はキッチンを使用すれば常に入れ替わりますので、それ自体が臭うことはありません。

この『排水トラップ』と呼ばれる水の溜まり場で下水からの臭いは通常ブロックされますが、「排水溝内のつまり」、または「排水パイプの接続部にすき間ができている」「排水ホースが破損している」というどちらかの理由で、悪臭が出てしまうケースがあります。

排水溝内のつまりを解決するために、前項で紹介したようなパイプクリーナーを使うといった方法でつまっているものを取り除けば、臭いの改善もできます。

排水パイプの接続部にすき間ができていたり、排水ホースが破損している場合は、ホームセンターで配管用パテや補修用テープを購入しての対応になります。

後者の場合は手先の器用さが必要なので、DIYなどに慣れている家庭向けの対処法と言えるでしょう。

そうでない場合は、初めから水道業者に依頼する方が得策です。

3・変な音がする

水が流れなかったり悪臭がしたりといったキッチンのトラブルは、比較的すぐに思いつくはずです。しかし意外と音については、イメージしにくいかもしれません。

キッチンでは、「排水溝から変な音がする」といった話もよく聞きます。

ただし実際に水が流れなくなったり、悪臭がしたりといった実害までにはなっていないので、やり過ごす人が多いようです。

しかしこの後に水が流れなくなったり、悪臭が発生したりといったトラブルが発生するケースは非常に多いです。

なぜなら排水溝からボコボコ変な音がするというのは、こうした水回りトラブルの前兆だからです。

排水溝の中につまりが発生し出していて、こうした変な音を起こしているケースがほとんどと考えてください。

さらにつまり始めると、遅かれ早かれ別のトラブルになってしまいます。

こちらについても、これまで紹介してきたつまりの対処方法で解決できるケースが多いですが、まだつまりきって水の通り道が塞がれているわけではないため、パイプクリーナーを用いれば解消できるケースが多いようです。

4・キッチンでのその他トラブル

4・キッチンでのその他トラブル

キッチンで他に見られるトラブルには、次のようなものがあります。

・蛇口のハンドル部分からの水漏れ。

・給水管からの水漏れ。

同じ水道管でも、今度は水を供給する側のトラブルです。

蛇口のハンドル部分の水漏れについては、パッキンに起因する場合が多いです。この場合は新しいパッキンを用意して、交換する処置になります。

パイプの付け根部分から水が漏れている場合には、まずナットが緩んでないかを確認します。緩んでいたらナットを閉め、そこで水漏れがおさまれば解決です。
これでダメな場合、やはりパッキンの交換が必要になります。

給水管の水漏れの場合は、少し深刻です。

家に水を運ぶ大もとに近い部分のトラブルですので、最初から専門業者に修理を依頼するのが無難です。

水が漏れ続けるのを放っておく訳にはいかないケースも多いでしょうから、その際は応急処置として水漏れをしている箇所に防水テープを巻いておき、それから水道業者へ連絡をすると良いでしょう。

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第二章:日常のメンテナンス

第二章:日常のメンテナンス

ここまで紹介してきたようなトラブルがキッチンでは起こりがちですが、ふだんから予防しておくと、こうしたトラブルの発生率は大幅に軽減できます。

予防方法はつまった時の対応と共通のものが多いですので、整理してみましょう。

・市販のパイプクリーナーを使う。

・業務用の薬剤を使う。

・排水口用のネットを付けておく。

市販のパイプクリーナーをその商品の取り扱い説明書に沿って、定期的に使うようにするのが最も簡単な日常のメンテナンス方法です。

これは業務用の薬剤を使う場合でも同様です。

業務用の薬剤は一般のドラッグストアで手に入らなかったり、コスト的にも高いので一段ハードルが上の対応と言えるでしょう。

つまってしまった後は関係ありませんが、排水口用のネットを付けて、物理的に配管内に固形物が流れこむのを防ぐのは、かなり効果的な予防法です。

油などの液体は完全にブロックできませんから、パイプクリーナーと組合わせた予防法とすると良いでしょう。

他にもラバーカップを使い、定期的につまりを取っていくというのも効果的です。

台所用にラバーカップを1本、トラブルが起きた時だけのために用意するというのはコスパが良くないので、あらかじめ用意しておくなら予防にも使うようにする方が良いでしょう。

第三章:その他のトラブルと対処法

第三章:その他のトラブルと対処法

キッチンと並ぶ水回り設備と言えば、お風呂や洗面台が挙げられます。
これらのトラブル事例と対応方法も紹介しましょう。

1・お風呂

1・お風呂

お風呂も毎日大量の水を使いますが、キッチンほど排水溝のトラブルが多くないのは、油が流れたり、野菜の切りくずなどの固形物を流さないからです。

ただし次のような、お風呂ならではのつまりの原因もあります。

・髪の毛

・体から出た垢や石けんカスなど

・シャンプーのキャップなどの固形物

こうしたものがつまってしまい、水の流れが悪くなったり、最悪の場合は水がお風呂場からあふれてしまうという事態を引き起こします。

お風呂のつまりを解消する方法も、基本的にはキッチンと同じ、次のような方法が有効です。

1.市販のパイプクリーナーを使う

2.業務用の薬剤を使う

3.ラバーカップを使う

4.重曹を使う(クエン酸と組合わせる)

他にも針金など棒状の細いものを用いてつまりをかき出すといった方法もあります。この場合は配管自体を傷つけないように、十分に注意する必要があります。

お風呂に使えるパイプクリーナーは髪の毛のつまりを溶かすといった働きをしますので、髪の毛が主なつまりの原因ならかなり効果的です。

厄介なのはシャンプーのフタなど大型の固形物を流してしまった場合です。

通常であれば排水溝に流れ落ちるはずはないのですが、子どもさんが遊んでいて排水口のフタを取っていて、その間に固形物が流れていきつまってしまった・・・というのはよく聞く話です。

浅めの位置にひっかかり、自分で力技で取れるような場合を除いては、専門の水道業者に依頼をかける方が無難でしょう。

またお風呂の排水溝のメンテナンスについては、やはりパイプクリーナーを定期的に使っておくと良いでしょう。

固形物を流してしまわないように、キッチン用の排水溝ネットをお風呂でも使っているというご家庭も多いかと思います。

2・その他の水道管

2・その他の水道管

その他、家庭での水回り設備には洗面台もあります。

キッチンのように油は基本的に使いませんし、お風呂ほど髪の毛や垢、皮脂が流れる訳ではありませんから、トラブルの発生場所としては比較的少なめです。

基本的にはキッチンやお風呂がつまった場合と同じような対応、日常のメンテナンスをしておけば、トラブルの発生は少なくなるはずです。

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第四章:解決できなかった場合

第四章:解決できなかった場合

ここまでキッチン、お風呂、洗面台のトラブルの発生例と原因、対処法を紹介してきましたが、すべて自分でやるのには限界があります。

自分の手に余る場合の依頼先を紹介しましょう。

1・依頼先

1・依頼先

水回りのトラブルが発生した際の依頼先は、水道業者になります。

機器のメーカーは基本的には部品の供給などですので、実作業を行うためにはやはり水道業者が入ります。

賃貸マンションやアパートは設備トラブルに関しては管理会社、または大家さん経由での依頼になります。

2・修理の難易度と料金の相場

2・修理の難易度と料金の相場

水道業者に排水溝に関するトラブルを頼んだ場合には、主に次のような原因で自分でトラブルが解決できなかったと考えられます。

トラブル事例

  • 取れない箇所に固形物がつまっている
  • 油や垢などが長年蓄積して、一般で手に入る薬剤では取れない状態になっている
  • 排水管でつまりが発生している
  • 屋外の排水枡でつまっている

例えば固形物がつまりの原因の場合は、排水ホースを取り外してから、中を調べるという作業になります。

固形物が原因となっていた場合は、分解してそれを取り除けばいっきに解消、手間もそれほどかからず安価な料金になります。

またキッチンで長年の油汚れがこびりついている場合には、高圧洗浄や排水溝内の油をそぎ落とすといった対応になります。

つまりの場所として難易度が高いのは排水管なので、ここでトラブルが発生している場合には、専用の器具を使った対処が必要になります。

このように原因がさまざまなので、料金相場というのがなかなか分からないというのが実際のところです。敢えて大雑把にくくると、軽度のもので1万円以内、排水管が原因の少し面倒なものだと1万円を超えるといった感じになります。

また最も効果的な高圧洗浄までをおこなう場合は、標準で3万円前後になるのが一般的です。

なお賃貸マンションやアパートの場合は、故意に発生させたトラブルでない限りは管理費に含まれて無料、あるいは安価で対応してくれます。

ですので自分で水道業者を探して依頼をするというのは、基本的にはしなくても大丈夫です。

第五章:まとめ

第五章:まとめ

キッチン、お風呂など水回りのトラブルはどの家庭でも起こりえます。

ほとんどの原因はつまりですので、日常のメンテナンスでリスクは大きく減らせます。

市販のパイプクリーナーを使うという手軽な方法で排水溝のメンテナンスができますので、これで日ごろから予防をしておき、なるべくトラブルを発生させないようにしましょう。

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