第一章:漏水ってなんだ?危険なの?

1-1: 漏水ってなんだ?

「漏水(ろうすい)」とは、その名の通り、水が漏れること。主に水道管からの水漏れをしている場合をさします。蛇口からポタポタと分かりやすく水が漏れていればすぐに原因がわかり対応ができますが、目に見えない箇所にある水道管から漏水している場合や、天井や床から染み出て来て気がついたときには、すでに大変な事態になっていることも考えられます。さらには、異常に高額な水道料金請求されたり、水道局から指摘されたりして、水漏れがようやく判明することも。場合によっては保険が適用されず契約者が全額支払いをしなくてはならいこともあります。

「漏水」の原因としては、配管や使用部材の老朽化、突発的な工事による不具合、さらに寒冷地などでは気温が下がることで水道管が凍って破裂する、ということが主に考えられます。

 

1-2: 二次被害が怖い漏水

もし「漏水」をしてしまった場合、二次被害が出てしまう心配もあります。先にあげた料金以外では、どのような被害が考えられるでしょうか。

1つ目は、他のお家やお部屋への水漏れ被害です。マンションやアパートなどの集合住宅の場合、漏水に気づくのが遅くなってしまうと、自宅だけでなく階下のお家への水漏れが広がってしまう可能性もあります。そうすると、水道管の工事のための断水や、天井や壁紙が濡れてしまったことによる内装工事が発生することに加え、さらに家具や電化製品などに漏れた水が落ちてしまっていたら、染みや故障が起こり、それらも弁償しなくてはならないという最悪の事態も考えられます。

2つ目は、漏電の被害です。漏れた水が家電やコンセントを濡らすと、感電したり、ホコリなどをまきこんで火災が起こってしまったりすることが考えられます。中には、壁の中で漏電が起こり火災が発生してしまい、気がついたらもう手遅れという事態も。また、漏電ブレーカーが作動すると、電気回路が遮断され、停電が起こることも。業者による復旧作業が終わるまでは、停電の状態が続いてしまいます。

3つ目は、漏水によって建物が腐食してしまう被害。カビが発生することで感染症やアレルギーを引き起こすこともありますし、さらには、シロアリなどの害虫を呼び寄せる可能性も出て来てしまいます。小さいお子さんや高齢の家族がいるご家庭では、特に心配な時刻です。

いずれの場合も、ご自身のご家族だけではなく、ご近所にも大きな被害を与えてしまいます。金銭的にはもちろん、安全や健康状態のも影響があるとなっては、なんとしても防ぎたいところです。できるだけ二次被害を起こさないように、十分に気をつけて対応していくための予防や方法を見ていくことにしましょう。

 

1-3:漏水は予防が難しい?

漏水をしているかどうか、すぐにできる見分け方としては、水道メーターについている「パイロット」と呼ばれる部分を確認してみましょう。ご家庭全部の水道を止め、使っていない状況で、「パイロット」がまわるかどうかを見てみてください。水道を使っていないのにパイロットが回るときは、メーターから蛇口までの間で漏水をしている可能性が考えられます。漏水の心配があるときは、まずはこちらをチェックしてみましょう。

とはいえ、ご自宅のトラブルの中でも「漏水」は特に早期の発見や予防が難しいもの。できる対策として、「水道料金を毎月の使用状況や平均料金と照らし合わせてこまめにチェックするようにする」「使用していて、水の出が悪くなったり、水量が少なくなったりしたらすぐに確認をする」、さらには「万が一漏水をしていた場合の、保険の加入状況などを把握しておくようにする」など、事前にできることをまずは行うようにしてください。

さらに、漏電からの二次被害を最小限にするために、「こまめにお部屋の掃除をする」「お部屋の掃除をしながら、部屋の中で変わったことはないか確認する(不審な水漏れ跡などはないか)」のも、すぐに日々できる対策としてはおすすめです。

 

第二章:漏水徹底対策!

2-1:原因別漏水対策①トイレ

それぞれの箇所でできる「漏水」対策について、具体的にみていくことにしましょう。まずは「トイレ」です。トイレの作業を始める前に、ウォシュレットや便座ウォーマーがある場合は、感電や故障などを防ぐために、必ず電源を切りコンセントを抜いた状態にしましょう。

トイレの水漏れで一番多いのは、給水タンクからの水漏れです。タンクの外に漏れてしまう場合はすぐに気づきますが、タンクの内部で漏れていると、外からみても気づかないので、あっというまに水道料金が上がってしまうことも考えられます。はじめに止水栓を締め、水漏れをしている箇所がないか、チェックしましょう。連結部分のナットにゆるみがないか、パッキンが劣化していないか、さらにはタンク内部のパイプの外れや割れ、排水部分のフタがきちんと閉められるかなど、ご自宅でも目視と簡単な工具ですぐにできる箇所ですので、ぜひ見てみてください。

また、タンク以外のパイプや便器の脇などからの水漏れの場合は、床下や壁の中で漏水をしている可能性が考えられます。まずは止水栓をしめ、早急に専門業者へ連絡をするようにしてください。

 

2-2:原因別漏水対策②キッチン

次は「キッチン」の場合です。キッチンの場合もトイレと同様、食洗機や浄水器など、蛇口とつながっている電化製品の電源は落とし、コンセントを抜いてからの作業をしましょう。

キッチンの蛇口も、機能性の高まりから、複雑化してきていますので、説明書がある方は事前に見て構造を把握しながらチェックをすることをおすすめします。ここでも、ナットにゆるみがないか、パッキンが劣化していないか、などを中心にチェックしてみてください。

尚、高価な家電製品と接続していたり、構造自体が複雑になっていたりと、素人ではなかなか判断しづらく、作業が難しい箇所でもあります。無理をせず、手に負えないと判断した場合は、早急に専門業者へ連絡をしてみましょう。

また、「アース線」というのをご存知でしょうか?電源コードと一緒についている、一般的に緑色をした線がアース線です。アース線をアース端子に接続することで、感電防止だけでなく、落雷による被害の軽減や静電気の防止などにも効果があります。万が一漏水が起こった場合、さらに漏電が起こってしまわないよう、冷蔵庫のアース線アース端子に接続しておくことをおすすめします。

 

2-3:原因別漏水対策③配管編

「配管」からの水漏れの場合はどうでしょうか。多くのご家庭では、壁の中や床下などに埋め込まれており、すぐにチェックをすることが難しい状況だと考えられます。先ほどもあげましたが、水道を全て止めても水道メーターが回るかどうかをチェックし、使用していないのに回っていたり、不自然な早さで回っていたりするようであれば、こちらの場合も早急に専門業者へ連絡をしてみましょう。

また、集合住宅の場合、ベランダやバルコニーの排水が適切に行われず、水漏れが起こるというトラブルもあるようです。最近は集中豪雨も多くありますし、1箇所でつまりや水漏れが起こってしまうと、他のお部屋への影響も起こりやすい箇所です。ベランダやバルコニー掃除の際は、排水口にはゴミや枯れ葉などが溜っていないかをチェックすることをおすすめします。

 

2-4:漏水の応急処置方法

もし、「漏水」が目に見える場所で、原因がすぐにわかる状態で起こっている場合は、ご自宅でまずは応急処置をしてみることをおすすめします。なによりはじめに、水漏れ箇所の周辺の家電の電源を落とし、コンセントを外し、二次被害が起こらないようにします。家具などが近くにある場合は、新聞紙や雑巾などを敷いておくとさらに安心です。このあと、止水栓をしめ、一度給水自体をストップさせます。もし、パイプなどが割れたり破損したりした場合は、ホームセンターなどでテープ状の漏水防止商品を使うのもおすすめです。応急処置にも使えますし、ご自宅にひとつあると万が一のときにすぐ対応できて安心ですね。

 

2-5:漏水工事は業者に頼みましょう

応急処置が終わったら、あとは早急に専門業者へ依頼するのをおすすめします。漏水は、放っておくと、水道料金がかさむだけでなく、先ほどあげたような、二次被害が起こったり、被害がさらに拡大したりすることが考えられるからです。

専門業者も様々あり、お見積は無料という会社もありますので、心配だと思ったときは、すぐに相談しまずは診てもらうというのがおすすめです。実際に水漏れが起こっていた場合も、大きなトラブルに発展する前に処置ができますので、早め早めの対応をすることをおすすめします。

もし、賃貸物件や、マンションなどの集合住宅などにお住まいの場合は、専門業者に連絡をする前に管理会社へ連絡をしましょう。契約している修理専門業者がある場合は優先的に対応をしてくれたり、特別価格で修理をしてくれたり、保険が適用されたりすることもあるようです。また、水漏れの原因箇所が、共有部分か専用部分かにより、管理組合などでの対処法も違ってくるようですので、まずは早急に相談してみてはいかがでしょうか。

もし自身で先に修理業者を手配してしまうと、あとから修理代金を請求しようとしても、受け付けられなかったり支払いを断られたりする場合もあるようですので、十分にお気をつけください。

 

まとめ

「漏水」のトラブルについて、原因から解決方法までを見ていきましたが、いかがでしたでしょうか。突発的に起こるトラブルだからこそ、気がつかないうちに被害がどんどん拡大し、二次被害へとつながってしまうのは絶対に避けたいところ。まずは日頃からできる、毎月の水道料金の確認や、水まわりのメンテナンス、排水周りの掃除などをはじめてみましょう。そして、万が一のときに備えて、保険の加入状況や、管理会社の連絡先、工具を揃える、などの対策を整えておくのもよいですね。落ち着いて冷静に判断できるよう、ぜひ心がけをしてみてください。