第一章:給湯器の水漏れが起きる原因と予防方法

 

1-1: 給湯器って何?どこにあるの?

「給湯器」とは、お湯を沸かし給水する装置のこと。

ご家庭の中ではキッチン、お風呂、シャワー、洗面台など、様々な箇所に設置され稼働しています。

ガス給湯器がこれまでは一般的でしたが、電気給湯器を備えるご家庭も増えてきました。

ここで少し、それぞれの特徴をご説明します。

ガス給湯器はというと、「瞬間式」と呼ばれる方法で、必要なときだけお湯をつくります。そのためお湯を使う場所が複数あっても同時に使用できますし、お湯が足りなくなるということはありません。一方で電気給湯器はというと、作ったお湯をタンクにためる様な方法ですので、場合によってはお湯が切れてしまうこともあります。

深夜の安い電力を利用してお湯を沸かしますので、経済的ではありますが、お湯が足りなくなると沸き増しをし、沸くまで時間がかかると同時に深夜以外は割高になってしまうということもあるようです。

給湯器は、日々進化を続けており、種類も様々。

新機能として、スピーディにお風呂にお湯はりをしたり、シャワー使用時に適温と低温をゆらぐように給湯したり、省エネ設定ができたり、配管洗浄をしたりするものもあるなど、どんどん快適性と機能性が高まります。

しかし、毎日ご家庭の複数箇所で使用するものだからこそ、

トラブルが起こってしまうと一大事です。

今回は給湯器のトラブルの中でも一番多いと言われる「水漏れ」について、詳しくみていくことにしましょう。

 

1-2: 給湯器の水漏れが起こる原因

給湯器の「水漏れ」は一体どんな原因によって起こるのでしょうか。

はじめに、給湯器本体から水が垂れている場合、それが水抜き栓からであれば、凍結防止や機器内部の減圧のために水が抜けているだけで、機器保全のための正常な機能ですので、心配はありません。一度お湯を出してみて、不具合なくお湯が出るようであれば、そのまま使い続けていても問題はありませんのでご安心ください。ただし、あまりに水が出続けるのは水漏れの可能性もありますので、状況を見て判断をしてみてください。

まず、給湯器の水漏れ原因としてあげられるのは「経年劣化」です。給湯器内の銅管の腐食や破裂、接合部分のパッキンゴムの劣化による割れ、配管のサビ、逃がし弁や減圧弁・安全弁の故障などがあげられます。あまりに古い給湯器ですと、部品を交換しただけでは直らず、給湯器本体を買い替えなくてはならない事態も考えられます。

その次にあげられる原因は「寒冷地での凍結」。寒冷地では夜間など気温が急激に下がると、給湯器内に残った水が凍結してしまい膨張、給水管を破裂させてしまいます。破裂が起こると、そこから水漏れをしてしまいますし、給水管の交換が必要となってしまいます。

意外と知られていないのが「長期間の不使用」も水漏れの原因になるということ。長期間使用されないことで、給湯器内が減圧し、水抜き栓から水がもれてしまうようです。旅行や出張、入院時、別荘、最近では空き家にしていたご実家などで起こることも多いようです。お心当たりのある方はぜひお気をつけください。

さらに「設置時の不備」も原因として多いよう。この場合は、水漏れだけでなく不完全燃焼やガス漏れについても不安が出てきますので、早急に設置作業をした業者に連絡をするようにしましょう。

また、お風呂に関しては「入浴剤の使用」が原因ということも。硫黄や酸、アルカリなどの成分を含む入浴剤では、追い炊き式の給湯器の配管内に入り込み、配管へサビや劣化の影響を与えてしまい、その配管から水が漏れてしまう可能性があります。日常的にこのような入浴剤を使用していると、給湯器の寿命が一気に短くなるということもあるようですので、注意が必要です。

 

1-3:給湯器の水漏れの予防方法

それでは水漏れの原因について、それぞれにできる予防方法をと紹介します。

「経年劣化」の場合は、なかなか事前に予防をするのは難しいところがあります。しかし、ご自宅の給湯器が長年使用しており、水漏れだけでなく、給湯温度が安定しなかったり、異常な音や臭いが発生したり、すこしでも不具合や普段と違う状況を感じたら、すぐに管理会社や販売元、修理業者へ連絡をすることをおすすめします。

事前に予防できるものとしては「寒冷地での凍結」と「長期間の不使用」があげられます。

いずれの場合も予防方法は同じです。

元栓を閉め、必ず水抜きをして、給湯器内で水が凍結し管が破裂したり、圧力があがったりするのを防ぐようにしましょう。

特に寒冷地では、水道凍結になる危険性のある気温の日は、テレビの天気予報などでもアナウンスがあることも。寒い日が続いたり、冷え込む予報があったりしたときは、注意をして対策するように心がけましょう。また、給湯器凍結予防施工をしてくれる業者も中にはあります。あまりに頻度が多かったり、毎年凍結が心配だったりという方は、このような施工をしてしまうのもよいかもしれません。

さらに、お風呂での「入浴剤の使用」についても予防を。追い炊き機能があり、浴槽のお湯が給湯器内に入り込む仕組みの給湯器の場合は、入浴剤の成分をよく確認し、影響の少ないものを使用するようにしましょう。また、給湯器の説明書を良く読み、使用可能な入浴剤を確認をしておくことも良いでしょう。

 

第二章:給湯器の水漏れが起きたときの解決方法

 

2-1:給湯器の水漏れが起きたときは専門業者に相談を

「給湯器の水漏れ」が起きたら、まずはガスの元栓と止水栓をしめ、コンセントを抜き、被害がひろがらないようにしましょう。

それからすぐに専門の修理業者に連絡をすることをおすすめしています。

なぜかというと、給湯器は電気やガスと接続している機器のため、取り扱う際にとても危険が生じるからです。

勝手に分解をしたり、素人判断で修理をしたりすることが決してないように、十分にお気をつけください。

連絡の際は、給湯器を設置している場所、水漏れをしている箇所や、状況、給湯器の使用年数、さらにその他に見られる不具合はないかどうかなど、合わせて伝えると良いでしょう。

また、賃貸物件や集合住宅にお住まいの場合は、専門の修理業者の前に、管理会社へ連絡をしましょう。

契約している専門業者や修理会社があり、優先的に作業をしてくれたり、それぞれの給湯器の部品を備えていてすぐに修理ができたり、する可能性もあります。状況によっては、修理代や本体の交換を管理会社やオーナーさんが負担してくれるという場合もあるようですので、まずは連絡をすることをおすすめします。

 

2-2:給湯器の水漏れが起きたときの費用相場

給湯器の水漏れが起こり、専門の修理業者へ依頼をした場合、費用はどのくらいかかるものでしょうか。

水漏れの部分や原因、使用年数にもよりますが、基本料金に加え、部品交換を行った場合は10,000円〜15,000円が相場のようです。給水管を交換する場合は、さらに費用がかかりますし、もし、給湯器が古く交換をしなくてはならない場合は、給湯器の本体代に加え、設置費もかかってきます。種類や機能によっても異なりますが、給湯器の本体は数万円〜数十万円かかります。

毎日使うものですので、確実に直したいところですが、あまりに高額なのも困りものですね。見積もり発行自体も無料・優良とそれぞれありますが、できるだけ複数の業者に見積もりを出してもらい、状況と内容をよく検討、依頼先を決定することをおすすめします。また、修理業者の中には、給湯器の販売を行っているところもあり、工事費とセットで提案してくれるサービスもあるようですので、ぜひチェックしてみてはいかがでしょうか。

そして、作業や購入の前には金額の確認をしっかり行うことで、不当な請求をされないよう、自己防衛にぜひ努めてください。

 

2-3:給湯器の寿命。水漏れをほっておくと爆発?

給湯器の寿命は、一般的な使用状況だと平均で10年と言われています。

長年使用している給湯器をお使いになっているご家庭では、日頃の使用時にも十分に気をつけてください。もし水漏れが起こると、不完全燃焼をしてしまい、安全装置が働いてガスの供給がストップしたり、一酸化炭素が発生したりする事態が考えられます。

一酸化炭素は無臭のため、気づかないままどんどん広がり、さらなる被害が起こってしまう最悪の事態も想定されます。あまりに古い給湯器の場合は、これを期に新しく買い替えることをぜひ検討してみてはいかがでしょうか。本体代と設置費がもちろんかかってしまいますが、古い給湯器を使い今後も修繕費がかかり続けることを考えると、新しくした方が安上がりかもしれませんし、なにより今後はしばらく快適に使用することができます。

もし賃貸物件の場合は、基本設備として大家さんが負担してくれることがほとんどですので、まずは相談をしてみましょう。

また、給湯器は使用をしなかったから寿命がその分長くなるとは限りません。ほとんど使用しなかった場合でも、設置環境や状況によっては、設置後数年しかたっていなくても修理が必要となってしまう場合も。購入からの年数はあくまでも目安としてお考えください。

 

まとめ

「給湯器の水漏れ」についての原因とその解決方法、いかがでしたでしょうか。

給湯器は、水道だけでなく、ガスと電気も接続しているので、給湯器本体だけでなく、トラブルが起こった時の二次被害が特に心配な箇所です。

繰り返しになりますが、今回の「水漏れ」以外でも、

使用時に「お湯がでない」「温度が安定しない」「煙や臭いが出る」「異音がする」などが起こったときにも、注意が必要です。

万が一のときは、冷静で確実な判断をできるよう、こちらの記事をお役立て頂けると幸いです。