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目次
第一章:お風呂のつまりの原因
「風呂はいいねえ、リリンの産み出した、文化の極みだよ」
某有名アニメ映画のセリフをもじって、こんな格言がインターネットで生まれるほど、お風呂は日本人にとってはなくてはならないものです。
1日たっぷり働いて、家に帰って湯船に浸かり、お風呂上がりに、冷たいビールを……。これ以上の幸せはありませんよね。
ですがそんな素晴らしい日常生活も、突如として終焉を迎えてしまいます。
その終焉の始まりを告げるのが、そう「お風呂のつまり」です。
今回は、お風呂のつまりに関しまして、その原因と、いざつまりってしまった時の対処法をご紹介させていただきます。
1・お風呂のつまりの原因はこれだ
お風呂場の排水溝がつまってしまう主な原因は排水管に蓄積した髪の毛や洗剤カス、垢、油汚れなどになります。
排水溝に備え付けられている排水トラップの部分やトラップとつながっている排水管の内側に汚れがこびり付いてしまっている髪の毛や油汚れが水の流れる道を狭めてしまっているせいでスムーズに水が流れなり、結果つまりとなります。
そうなると流れる道を塞がれた水が洗い場まで逆流してくることになりかねませんので注意が必要なのです。
また、水が排水される時に、排水管の内側に油脂やアカ、洗剤カス、髪の毛などが付着します。
その付着した汚れをエサにして雑菌がふえてヌメリが発生し、このような汚れには髪の毛が引っかかりやすく、引っかかった髪の毛には、油脂やアカ・髪の毛などがさらに引っかかり、汚れのかたまりが大きくなってしまい、最終的には、お風呂の水が全く流れなくなる、ということも起きてしまいます。
また、お風呂を綺麗に掃除して湯船を張って使っている時に黒いゴミや汚れがお風呂に浮いている、という事態を経験したことのある方も少なくないのではないでしょうか?
浴槽の排水溝と洗い場の排水溝は繋がっている為、つまりが生じてしまうと浴槽内にも水が逆流してしまうといった現象も起こります。湯船に浮かぶ謎のゴミの正体は、排水口の汚れなのです。
2・お風呂の構造
普段何気なく浸かっているお風呂ですが、その構造を理解している方は少ないのではないでしょうか。
ですが、お風呂構造を理解しておくと、いざお風呂がつまった時に、お風呂場のどこで、つまりが起きているのかを把握することができますので、ぜひ知っておくと良いでしょう。
基本的な構造として、お風呂の洗い場と浴槽の排水経路が、地下部分で繋がっています。
お風呂がつまった場合は、洗い場のみでつまりを起こしているのか、お風呂の浴槽のみでつまりが起きているのか、それとも両方でつまりを起こしてしまっているのか、という点に注目することで、地下を通っている、排水管のどの部分で、つまりが発生しているのかを判別することができます。
洗い場の方でつまりが発生している時にいくら浴槽側で対処を行なっても解決できませんのでしっかりとつまりの原因を特定し、適切な対処をする必要があります。
3・お風呂のつまりの予防方法
お風呂がつまってしまう原因は主にシャンプーやリンスの、ボディーシャンプーの残りカスや、抜け毛、ふけ、あか、泥砂です。
そのため、予防法といたしましては、それらが流れていかないように普段から気をつけというのが最も重要ですが、シャンプーやリンスなどは、お風呂に入るたびに使いますし、抜毛も仕方のないもの、気をつけろと言われても必ず体から出てしまうものなのでそれを防ぐのは不可能です。
そこで日頃からお風呂のお手入れ・お掃除をすることでつまりを予防法する必要があります。
当たり前のこと、と思われがちですが、意外と毎日のお風呂掃除でお掃除を行なっているのは、浴槽や洗い場の表面部分だけで、排水口はあまり手をつけていない場合があります。
先ほども申し上げましたが、シャンプーやリンスはお風呂に入るたびに使用するもので、体毛は必ず抜けて流れてしまいますので、これを定期的に取り除かないと必然的につまってしまいます。
最低でも月に一回を目安に定期的にお風呂の排水口を市販のパイプクリーナーや重曹を用いてお掃除する習慣を身につけましょう。
お風呂のつまりが顕在化する前であれば、それらの対処を行うことで、お風呂のつまりを予防することができます。
また、お風呂のつまりを予防する方法として、ご家庭で簡単に行える方法で人気を集めているのが、髪の毛などでつまってしまうことを防ぐために、100円均一ショップで売っているような、ネットを排水口にかぶせて、髪の毛が排水菅の方に流れていかないようにするのが手軽に実践できます。
基本的には、お風呂の排水口には排水トラップというものがあり、髪の毛や大きな石けんなどの方残りが流れないような仕組みがもともと備わっております。
流れていく髪の毛や石けんカスの全てをカバーすることはできませんが、基本的には、排水トラップの掃除をお風呂から上がる際に行なっているだけでも十分予防方法としての効果を上げることができますので試してみましょう。
4・お風呂場のカビを予防する方法
お風呂のつまりを予防する方法としては、日頃からこまめにお掃除を行い、髪の毛や石けんカス、シャンプーやリンスのカスが排水口に蓄積していかないようにすることが重要です。
ですがお風呂の、お掃除をする際にもう一つ深刻なお悩みとなるのが、洗い場や浴槽にはびこるカビです。
テレビのCMなどでは、シュッとかけて、シャワーで流せばほら綺麗。となんだか簡単そうにカビを落としていますが、実際はそういうわけにはいきません。
なぜかというとカビは時間がたてばたつほど、壁の内側まで菌を繁殖させていくため、カビが生えてすぐならカビ取り剤で簡単に落ちるものの、少しでも時間が経つと簡単には落ちなくなり、またすぐ生えてきてしまうからです。
なのでお風呂場のカビ対策には 、カビが生える前に除去することが重要です。
簡単な方法としまして、お風呂のつまりを予防するために、お風呂から上がる際に、使用した際に落ちてしまった髪の毛や石けんカスを拾って上がること、を挙げましたが、そのついでに、冷たいシャワーを壁にかけるようにしましょう。
その理由として、カビの繁殖条件の一つに温度があり、浴室が暖かいとカビが繁殖しやすくなるのでそれを防ぐためです。
お風呂は毎日使用するもの、自宅のお風呂で水を浴びる猛者はおそらくマイノリティであるため、多くの方はお湯を湯船にはるか、シャワーでお湯を使うでしょう。
そうなるとお風呂場内の気温は湿度とともに、一気に上昇し、カビが繁殖しやすい環境が見事に出来上がります。
毎日のお風呂がわりに一手間加えるだけで、カビに悩まされることがぐっと少なくなりますのでぜひお試しください。
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第二章:お風呂のつまりの対策
1・お風呂のつまりを自分で解決するための8の方法
定期的にお風呂掃除をしていない方だと、ある日突然お風呂の水を流そうとしても流れなかったり、逆流してしまってようやくお風呂のつまりに気づくと言った事態になることがあると思いますが、定期的につまりの原因を取り除いておけばそういったトラブルを避けることが出来ます。
この章では、そんな時に使えるご家庭で比較的簡単にできる8個の方法をご紹介いたしますので、ご参考にしてみてください。
お風呂のつまりで、軽度な場合はお湯を使った方法で、解決できるケースがあります。
方法はお湯をゆっくり流し、少し待ってまた流すを繰り返すだけです。
流しのシンクの排水口がつまりぎみのときはお湯を流せばたいてい直ります。
お湯を流すと排水管の内側にくっついている油脂が溶け、つまりが解消されるというケースも少なくありません。
注意点として60度以上のお湯を流すとパイプや配管事態に、損害を与える危険性がありますので、大量の熱湯を流すのは控えましょう。
お風呂のつまりの原因で多いのは、体毛のつまりです。
それが、排水口から見て比較的に浅井位置でつまっている場合は、針金のような細長いものを使ってつまりの原因となっているものを取り除くことで、お風呂のつまりを解消することができます。
ラバーカップと言えばトイレがつまった時に使用する道具の事ですが、お風呂にも使っていいのか?と疑問に感じる方もいらっしゃいますが、基本的に何かがつまっているという構造は一緒ですので、排水口から圧力をかけてつまりの原因となっているものを引っ張り出すことのできるのでお風呂のつまりでも効果的です。
便器に使うときは便器の水が流れるところにゆっくり押し付け一気に引き上げます。
これをつまりが取れるまで何度か繰り返しましょう。
厳密には、トイレとお風呂は構造が異なるため、トイレほどの効果を得ることは難しいですが、お風呂の場合でも軽度なものであれば対処できます。
こちらは2でご紹介した方法と同じような方法ですが、クリーニング屋でもらう針金のハンガーを全体的に伸ばしてまっすぐにし、片方の先を曲げて排水口に入るような形にした上で排水口に突っ込んで、上下に動かしてみます。
入り口につまっている髪の毛の固まりが針金にからまって取り出すことでつまりが解消されます。
ベルクロとは面ファスナーの事で、マジックテープとも呼びます。
ベルクロのぎざぎざの部分に髪の毛などの細かいものを引っ付けて取り出すことができます。
排水溝のパイプの構造にもよるのですが、ベルクロを排水口に入れて引っ張ることで軽度な場合はつまりの解消をできます。
『重曹と『クエン酸またはお酢』を使った方法というのは、お風呂だけでなく流しの排水口を掃除するのに使う方法として有名です。
まず重曹を適当に排水口に適量をふりかけます。
そのあと水に溶いたクエン酸かお酢を流します。
重曹とお酢が化学反応を起こし発砲し始めますので、その泡を閉じ込める形で栓をしめ、半日ぐらいしてからお湯を流しましょう。
重曹とお酢の泡が、排水口や配水管内部の汚れや、お風呂がつまりを起こす原因となっているものを浮かして落とす効果がありますので、これでつまりを解消します。
6番の方法に塩を使った解消法です。
まず、重曹、塩、お酢の順で均等量を排水溝に流し1時間程放置します。
その間にお風呂にお湯を張っておきます。
1時間後お風呂の栓を抜いてお湯を一気に流します。こうするとお湯がパイプを流れようとして負荷がかかるので、より配管内部の汚れを落とすことができますので、日常的にお掃除を行う際にも実践してみましょう。
市販のお風呂用パイプクリーナーを使ってつまりを解消する方法です。
苛性ソーダ(別名水酸化ナトリウム)が入っているものが効果的です。
水酸化ナトリウムは油を分解します。手作り石けんを作る時にも使う薬品です。
この手の洗浄剤には次亜塩素酸塩が入っていることが多いのですが、これは髪の毛を溶かします。次亜塩素酸ナトリウムは塩素のようなものです。
こうしたパイプクリーナーは「劇薬」ですから、ボトルに書いてある使用法を守って慎重に作業しましょう。
つまりをとる薬品を流して数日置いたあと、重曹やお酢を流してみるのもいいと思います。
2・お風呂のつまりの直し方
ここまで、お風呂のつまりの原因から予防方法そしてご家庭でできるお風呂のつまりの解決方法をご紹介してまいりましたが、実際の問題として、上記でご紹介した解決方法は、長期間放置したような重度のお風呂のつまりの場合は解消されないことがあります。
さらには根本的な原因が解消しているかの判別もできないため、つまりの度合いによっては別な方法をとる必要があります。
お風呂やトイレは一度、つまりを起こすと、度々つまるようになってしまいます。
これは、ご自分で解消しようとした結果根本的な解決ができておらず、つまりの原因となっているものの一部分は除去できたものの、他の部分がのこっていて、またお風呂を使用しているうちに同様に髪の毛や赤などが溜まってお風呂がつまってしまうからです。
排水管は、地下に埋まっており、目に見えないため、素人の方がインターネットで得た知識で完全に状態を直すというのは難しいことなのでございます。
そういったお風呂のつまりの場合は、専門の水道業者に依頼しつまりを解消することをお勧めいたします。
修理業者さんを呼ぶ費用をケチって、あれやこれやの解決方法を試した結果、ひと月ごとにまた繰り返し、ということにならないためにも、少しでも異変を感じた際に修理業者さんを呼んで、状態を見てもらい、お風呂がつまりを起こしている原因を根本的に取り除いてもらうのが、長い目で見た時のコストパフォーマンスの面においても、時間の面においても良いことの方が多いので選択肢として覚えておきましょう。