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キッチンのシンクで洗い物をするとシンクや三角コーナーに生ゴミが溜まることがありますが、夏場ともなると生ゴミが原因でキッチン内に漂う悪臭がきつくなったり、その悪臭につられた害虫がキッチン内に現れたりするトラブルに発展する可能性があります。
生ゴミの処理については何かと頭を悩まされますが、そんな時に便利なのが『ディスポーザー』と呼ばれる生ゴミ処理機です。
このディスポーザーは普及率こそ未だに低いものの、日々の生ゴミ処理に役立つため悪臭が発生するのを未然に防ぐことができます。
ただ普及率が低いために知名度そのものが低く、ディスポーザーのことを知らない方も割と多いのではないでしょうか。
そこで今回の記事では、キッチンの臭いを解消するのに役立つディスポーザーについて解説します。
ディスポーザー一台があればキッチンで生ゴミ関連のトラブルに悩む必要がなくなり、季節を問わず快適にキッチンを使用することができます。
キッチンに溜まる生ゴミの臭いを何とかしたいと悩む方は、この機会にディスポーザーの購入について検討してみてはいかがでしょうか。
目次
第一章:ディスポーザーの種類とは
ディスポーザーについて一言でまとめるならば、シンク下に設置可能な生ゴミ処理機のことを指します。アメリカの建築家により開発されたディスポーザーは1970年代より都市部近郊を中心として普及し始め、現在では徐々に導入する家庭も増えています。このディスポーザーには二種類あり、それぞれで微妙に使い方が異なるのですがその具体的な内容については以下のようになります。
このタイプはスイッチを入れた時点で稼働するものとなります。
①水飛沫が少し上がる程度に、水道水をあらかじめ流しておく
②ディスポーザーのスイッチを入れる
③生ゴミを投入する
④処理が終わるのを待ち、15秒程度稼働させてからスイッチを切る
パッチフィールド式では、止水栓の蓋がスイッチ代わりとなっています。
①生ゴミをバスケット内に投入する
②水道水を水飛沫が少し上がる程度の勢いで流し始める
③蓋を所定の位置に戻して、スイッチを入れる
④処理が終わるまで15秒程度かかるので、しばらく稼働させたままにしておく
いずれのタイプの場合にせよ、バスケット内部に取り付けられた粉砕刃が稼働することで生ゴミが細かく切り刻まれる寸法です。生ゴミを細かく切り刻むことで水道水とともに下水道へと流すことができるため、キッチン内で発生しがちな悪臭が発生する原因そのものを断つことができます。
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第二章:ディスポーザーの設置費用とは
ディスポーザーがあらかじめ設置されているマンションもごく稀にあるようですが、基本的には自身でディスポーザーを購入して業者に設置してもらうことになります。
商品代金と取り付け費用を合わせた概算としては、5〜10万円の範囲となっています。
各製造メーカーによってその特徴も微妙に異なりますが、粉砕刃の噛み込みが起きにくいものや静音性が高いもの、さらには電気代を安く抑えられる省エネモデルのものまで用意されています。
ただ初めてディスポーザーを購入する方であればどれが良いのか迷うと思うので、初心者向けとして紹介されているタイプから購入してみることをおすすめします。
初心者向けのタイプであれば商品代金が安く設定されているため、ディスポーザーの使い心地を確かめる上でもお財布に優しい商品であることはまず間違いありません。
第三章:ディスポーザーのメリットとは
生ゴミ処理機であるディスポーザーにもメリットがいくつか存在する訳ですが、その具体的な内容を以下で細かく見ていきましょう。
1・生ゴミの悪臭を予防できる
ディスポーザーを使う最大のメリットとしては、生ゴミの悪臭を予防できるところにあります。ディスポーザーでは生ゴミを細かく刻んで水道水とともに流してしまえるため、生ゴミが原因となる臭いを根本から断つことに役立ちます。
2・害虫に悩まずに済む
生ゴミの悪臭がキッチン内で発生すると、それにつられて増えてくる害虫に悩まされずに済みます。害虫が増えると害虫駆除に別途対策を立てなければならないため、その分時間や手間がかかってしまいます。また害虫が増え始めるとその虫を媒介とする感染症にかかる可能性もないとは言い切れないため、そうしたリスクを未然に防ぐ意味でもディスポーザーが役に立つ場合があります。
3・掃除の手間が省ける
ディスポーザーを使えばバスケット内部に投入した生ゴミは細かく切り刻まれてしまうので、キッチンの流し場を念入りに掃除する手間が省けます。仕事に日々追われるような生活をしている方であれば、掃除の手間が省けるのは嬉しいメリットであると言えるかもしれません。
4・生ゴミを出す量が削減できる
ディスポーザーでは切り刻まれた生ゴミを水道水と一緒に流してしまえるので、生ゴミを燃えるゴミとして出す量が削減できます。住んでいる地域によってはゴミ袋が有料のところもあるので、そうした地域に住んでいる方ほどディスポーザーを利用することで燃えるゴミの袋代は多少なりと浮かせることができます。
5・環境に優しい
ディスポーザーを利用すると生ゴミをそのまま下水道に流しているも同然のように感じる方もいるかもしれませんが、実際には下水道に排水する手前でディスポーザー専用の浄化槽を通過するため、普通に排水を流すよりも環境に優しいとも言われています。
近年では環境に配慮した家電製品も多数販売されていますが、ディスポーザーもまたそのうちの一つとして数えられています。
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第四章:ディスポーザーの注意点とは
ディスポーザーを使うことで受けられるメリットが多いことは分かりましたが、その一方で使用上のデメリットとも言うべき注意点もまたいくつか存在します。その具体的な内容については以下のようになります。
1・塩素系洗剤は使用しない
ディスポーザーをつけていない状態であれば、排水管のヌメリ取りとして塩素系洗剤を使う方も多くいるでしょうが、ディスポーザーを設置した時点で塩素系洗剤の使用は厳禁となります。理由としては塩素系洗剤を設置後も使い続けることでディスポーザーの金属部分が腐食してしまい、ゆくゆくは亀裂が入り破損するリスクが高いことによります。
漏水してしまうとディスポーザーが正常に稼働しなくなるだけではなく、穴が空いてしまえば下水道に生ゴミが直接流入することにもなりかねません。そうなれば排水管がつまる原因になる可能性も考えられるため、ヌメリを取るのならば別の方法を実践した方が無難でしょう。
2・熱湯をそのまま流さない
ディスポーザーや排水管はプラスチック製が多いため、熱湯をそのまま流し込んでしまうとプラスチック部分が変形するリスクがあります。そうなればディスポーザーや排水管の破損もありえるので、熱湯のままシンクに流す際には水を流しながら行うようにしましょう。
3・生ゴミの種類を選択する
いくら生ゴミを細かく切り刻めるとはいえ、ディスポーザーにも相性の悪い生ゴミというものが存在します。例えばトウモロコシのヒゲのような繊維質の生ゴミでは粉砕刃に絡まり、粉砕刃が正常に動かなくなる可能性があります。あるいは貝殻のような固い生ゴミだと、そもそも粉砕刃では細かく切り刻めません。
また生ゴミの種類を切り刻めるものだけに選別したとしても、同じ種類の生ゴミばかりを大量に投入してしまうと細かくなるまで切り刻むことができず、結果的に排水管をつまらせてしまうことも実際にあるほどです。ディスポーザーを使用する前に投入してはいけない種類の生ゴミを把握しておき、実際に使用する際にはいくつかの種類の生ゴミを混ぜながら少量ずつ投入していくことをおすすめします。
4・使用前後は水を流し続ける
自動給水機能がついているディスポーザーであれば話は別ですが、基本的にはディスポーザーを使用する際には水を流し続けておく必要があります。使用前ではディスポーザーを正常に稼働させるために、使用後ではバスケット内部のゴミを排水管へと流すために必要となります。ディスポーザーの使用には必ず流水が必要であることをあらかじめ覚えておくといいでしょう。
5・処理が終わるまで電源を切らない
ディスポーザーは生ゴミを細かく切り刻んだ後に排水管へと流し終わるまで稼働し続けるため、生ゴミを処理している最中にわざと電源を切ることはやめましょう。途中で電源を切ってしまうとバスケット内部の生ゴミが残留するだけでなく、そこから異臭が発生する原因になります。また生ゴミが残留した状態で放置しているとディスポーザーそのものが傷みかねないので、生ゴミを処理し終わるまで電源は入れておく必要があります。
6・維持費が別途かかる
ディスポーザーでは浄化槽の維持費がかかる他にも、排水溝の生ゴミを落とすために定期的な高圧洗浄でのメンテナンスが必須となります。また水道代ならびに電気代が若干だけ高くなるので、家電製品を新たに導入する以上は維持費が別途かかることを念頭に置かなければなりません。
第五章:まとめ
ディスポーザーを利用することでキッチン内で生ゴミの悪臭や害虫といったトラブルに悩まずに済む一方で、利用する上での維持費やメンテナンスが別途必要になることをお分かりいただけたでしょうか。ここまで書くとディスポーザーはそれほど便利ではないように感じるかもしれませんが、使い方をきちんと守った上での利用であれば環境に配慮した家電製品として魅力的な商品でもあります。
特にメンテナンスを怠ると排水管がつまる原因にもなるので、ディスポーザーを使用する以上は業者にきちんとメンテナンスしてもらうよう依頼しましょう。
利な家電製品だからこそ念入りにお手入れをすることで、最大限の効果を発揮できるようになるのでおすすめです。