寒さで手がかじかんで、足が冷え込んでしまう冬。気暖の変化でお腹が冷えてしまい、腹痛が引き起こされてトイレに長時間お世話になることもありますよね。

そんな冬の時期に、長い時間寒いトイレにこもっているのはつらいものです。

特に高齢の方の場合、夜中にお手洗いに起きてしまうことやその頻度も少なくはないことから夜中に凍えるような不快な思いをされる方もいらっしゃるでしょう。

本記事では、生理現象の天敵ともいえるそんなお悩みを解決するために、トイレに暖房を置くべきなのか、そもそも必要なのか、またどんな暖房があるのかを徹底的に検証していきます。

第一章:トイレに暖房を置く?

第一章:トイレに暖房を置く?

確かに冬は寒く、お腹の悩みはつらいですが、そもそもトイレに暖房は置くものなのでしょうか。

1・トイレ専用の暖房はあるのか?

1・トイレ専用の暖房はあるのか?

そこで、トイレに置けるような専用の暖房が存在するのかを実際に調べてみました。

するとトイレを暖めることに適した、様々な種類の暖房が存在することが分かりました。

■1つ目は、設置型の暖房です。この設置型の暖房にもふたつの種類があり、電気暖風機やハロゲンヒーターがあります。
電気暖風機はその名の如く、コンセントからの電力で動くことで熱風を発生させ、その暖かい空気を風のようにして送り出してくれます。トイレ以外の場所にも一般的に使用されているご家庭が多く、慣れ親しんでいらっしゃる方が多いのではないでしょうか。
メーカーなどによって異なりますが、電気暖風機は別名でファンヒーターとも呼ばれるそうです。

ハロゲンヒーターは電気暖風機と同様に、コンセントなどからの電気の力で動きます。電流が送られてくることによって、ハロゲンヒーターの内部にあるハロゲンランプが発熱し、周囲の空気が暖められます。

ハロゲンヒーターは電気によるランプの発熱を利用しているので、電源を入れてから数秒で暖かくなります。また、喚起や給油の必要がないことが特徴です。しかしながら、ハロゲンヒーターはランプが外部から露出しているような状態になっていることから、長期にわたって放置していると埃がたまってしまう場合があるようです。

また、ハロゲンヒーターが暖められる空間の領域はあまり広くはないので、広い部屋全体を暖めるのには不向きといえます。

■2つ目は、トイレにおけるような専用の暖房として、ヒーターとの一体型の天井照明があります。

これは、一般的な天井に設置されているような照明にハロゲンヒーターが付随しているタイプの暖房で、照明のスイッチをオンにすると同時に付属しているハロゲンヒーターにも電流が流れることでランプが発熱し、暖を取ることができるという暖房です。

通常の暖房のように設置されている下あたりから暖かさを感じるのではなく、天井の照明からという高い位置から降り注ぐような形で暖かさを体感できるのが特色です。壁についているような照明のスイッチを入れるだけで、同時に暖房のスイッチが入れられるので簡単で、しかもお手洗いに必要な時にだけスイッチを入れることになるので省エネとなります。

でも夏になったら暖房は要らないし、取り付けや取り外しが面倒くさいと思うかもしれません。しかしながら、暖房本体にはヒーター専用のスイッチもあり、使わない季節にはスイッチをオフにしておくことで照明のスイッチをオンにしても暖房のスイッチは入らないようにすることもできます。

さらに、天井に設置されていることから大きくスペースを取ることもなく、トイレで用を足すときに狭苦しい思いをすることもありません。また天井という高い位置に設置されていることから、トイレからの水が飛んでしまうようなこともなく事故などの心配もありません。
小さなお子様がいらっしゃる場合には、やけどなどの心配も少ないので安心ですね。加えて、電気を利用して発熱を行っていることから、スイッチをつけてから瞬時にランプが暖まります。

■3つ目は、トイレ換気暖房機です。これは、壁などに取り付けられるタイプの暖房で電気の力で動きます。電流で動くのでスイッチをいれてからすぐに暖かさを感じることができます。また暖かい風が送られてくることから、比較的に大きな空間でも暖めることができます。

でも使わない冬以外の季節は邪魔になってしまうかもしれないと思うかもしれません。しかしながら、夏はスイッチを押して冷房に切り替えることで夏の暑苦しさを解決できる一石二鳥の機械であり季節によって機械を入れ替える必要もありません。熱を発生させる元のランプなども露出しておらず、比較的に高い位置に設置されていることから小さなお子様などの事故にも安心です。

さらに、トイレでは不快なにおいがこもってしまいがちですが、トイレ換気暖房機を使用することによって同時に不快な空気を換気し、暖かくキレイな空気を提供してくれるというもうひとつのメリットもあります。

■4つ目は、室内暖房機能付きウォッシュレットです。
これはおしり周りの汚れを洗い流してくれるウォシュレットに暖房の機能が付いており、暖かい風が出てくるという機械です。これを利用することで、トイレを使用するときだけ暖かさを保つことができます。またウォッシュレットと同様に電気の力で動いているので、瞬時に暖かい風が送られてきます。

さらに、脱衣時に本当に寒い脚部のあたりから暖めてもらえるのでとても有難いです。発熱しているランプなどが外部に出ている場合は小さなお子様などが触ってしまうことでケガなどにつながってしまうこともありますが、室内暖房機能付きウォッシュレットの場合、ウォッシュレットに暖房が内蔵されているのでお子様が発熱している部分に触れることもなく事故の心配もありません。

また機械のサイズが大きい場合、ただでさえあまり広くはないトイレのスペースが奪われてしまうことになりますが、この室内暖房機能付きウォッシュレットの場合は通常のトイレのウォッシュレットに内蔵されているのでスペースを取らず、コンパクトに暖かさを楽しめます。

2・本当にトイレに暖房は必要か?

2・本当にトイレに暖房は必要か?

トイレの専用の暖房には、実に様々な種類の暖房がありそれぞれユニークなメリットがあることが分かりました。そのトイレ専用の暖房の存在を踏まえて、実際にトイレに暖房は必要なのでしょうか。

実は、トイレに暖房が無いことで、冬にトイレで倒れてしまい最悪の場合には亡くなってしまう場合もあるのです。それはいったいナゼなのでしょうか。

この恐ろしい現象は、ヒートショックと呼ばれています。このヒートショックは、冬の寒い時期に急激な暖度変化に身体がさらされることによって発生します。急激な暖度変化が起こることによって、身体が血液を全身に送り出そうと血圧が上昇してしまい、結果的に高血圧の状態となり脳卒中や心筋梗塞が引き起こされてしまうというメカニズムから起こる症状です。

特に高齢の方や、生活習慣病によって血圧が高い方は急激な暖度変化によって血圧が非常い高い状態になってしまい、ヒートショックが引き起こされて死の危険などにさらされてしまう場合があります。

この急激な暖度変化によるヒートショックを引き起こさないためにも、トイレに暖房を置くことは必要といえるでしょう。

なぜなら、このヒートショック現象が起こってしまう原因に「暖度差」があるからです。

確かに、年齢が高い場合や普段から血圧が高い場合にはヒートショックが起こってしまいます。しかしながら、部屋ごとの暖度差が無ければ身体が急激な暖度変化にさらされることもなく、血圧が急激に上昇して脳卒中や心筋梗塞が起こることもありません。

この暖度差を解決するためには、トイレに暖房を置くことは非常に有効的といえます。
なぜなら、寒い冬の夜中に暖かい部屋から寒い空間に移動するシチュエーションはお手洗いの場合が多く、事実トイレでヒートショックを引き起こしている方も多いです。したがって、冬の寒い夜中に移動するようなトイレに暖房を設置し、部屋を暖かくすることで暖度差をなくし、急激な暖度変化と血圧の上昇を防ぐことができるのです。

自らの命を守るためにも、トイレに暖房を備えることで暖度差をなくすことが大切です。

3・どのような暖房器具を置くべきなのか

3・どのような暖房器具を置くべきなのか

それでは、様々の種類の暖房と、トイレに暖房を設置する目的がありましたが、トイレにはどんな暖房器具を置けばよいのでしょうか。

まず、急激な暖度変化によるヒートショックを防ぐためには暖かくなるのに時間がかかる暖房では意味がありません。なぜなら、トイレに駆け込んだときに暖房のスイッチを押したとしても、電源が入って暖かくなるまでに寒いトイレにこもっていなければならず、その時に身体が急激な暖度変化に見舞われてしまうことで血圧が上昇してしまい、ヒートショックが引き起こされてしまいかねないからです。
したがって、冬の寒い時期に暖かい部屋から移動してきたときに、トイレの空間の暖度を同じような暖度にすぐに調節できるよう瞬時に暖かくなる暖房器具を用意するのが良いでしょう。

また、身体のどの部分を暖めたいかで選ぶ暖房の種類も変わってきます。
暖房の種類によって重点的に暖められる空間が異なるので、暖めたい空間や身体の部分によって暖房を選ぶ必要があるのです。

ヒートショックを防ぐという観点でいえば、効率よく身体を暖められる暖房を選ぶことも重要です。では、効率よく身体を暖めるには、身体のどの部分を暖められる暖房を選ぶべきなのでしょうか。
それは大きくふたつあり、ひとつは『首元』、もうひとつは『足元』です。

首元には比較的に大きな血管が通っています。つまり、ここを暖めるような暖房を選ぶことで暖かさが全身へと伝わりヒートショックを防ぐことができるのです。

さらに、足元を暖めることもヒートショックを防ぐにはオススメです。なぜなら、足元は冷たい床に常時触れている部位であり、身体の中でも冷えやすい部分であるともいえます。つまり、足元を暖めることができる暖房を選ぶことで身体の体暖を底上げすることができ、ヒートショックを防ぐことができます。

ここで、首まわりを効率よく暖めるにはどのようなトイレの暖房を選べばよいのでしょうか。首元は、身体の中で比較的に上の方に位置しています。このことから、暖かさが身体の上方面から手に入れられる暖房が適していると言えます。

逆に言えば、床などにおいて使う設置型の暖房は足などを重点的に暖めることはできますが、身体の上の方の部分を暖めることは難しく、首周りの空気を暖めるという目的を達成することができません。

この条件に最適なトイレの暖房は、ヒーター一体型天井照明であるといえます。ヒーター一体型天井照明は、トイレに来たら壁のスイッチを押すだけで照明のランプが発熱し、暖かい空気が上の方からやってきます。これによって、首回りの空気も暖まり結果的に全身を暖めることができます。

また、トイレ換気暖房機もトイレにオススメの暖房です。なぜなら、トイレ換気暖房機も壁などの高い位置に設置されているので、首周りの空気を暖めることができ、全身を暖かくすることができます。さらに、トイレ換気暖房機であれば暖かい空気がトイレ全体に流れ込むので、一気に全身を暖めることが可能です。

それでは、足を暖めたい場合にはどのような暖房を選べばよいのでしょうか。足を暖めたい場合には、暖かさが足元からくるような暖房器具が適しているといえます。逆に言えば、足を暖めたいにも関わらず、空間の上部から暖かい風が送られるようなタイプの暖房を選んでも意味がありません。

足元に設置できるような電気暖風機やハロゲンヒーターを置くことで足元を暖めることができます。電気暖風機であれば、暖かい風が流れていくことで足まわり以外の部分も暖めることができ、トイレ全体を暖かくすることも可能ですのでヒートショック対策にはオススメのトイレ暖房といえるでしょう。

さらに。おしり周りを暖めたい場合には、室内暖房機付きウォッシュレットがおすすめです。ウォッシュレットから暖かい風が流れ出てくるので、効率的におしり周りを暖めることができます。

また、トイレの暖房にどのような副次的効果を期待するかということで選んでいくトイレの暖房も変わっていきます。

冬の寒いトイレが不快なのは暖度のせいだけではありません。ときには、トイレで用を足した時の独特のにおいに不快感を覚える方も少なくないでしょう。そのトイレのイヤな匂いを、トイレを暖かくするとともに解決するにはどのような暖房を選べばよいのでしょうか。それは、トイレ換気暖房機です。トイレ換気暖房機は、トイレの空間を暖かくするだけでなく、同時にトイレの空間のにおいを取り除いてくれるのです。これで用を足しているときにイヤな思いをすることもなく、暖度の急激な変化によるヒートショックの脅威も免れることができるのです。

さらに、片付けや設置の手間を重点的に考えたいときにもトイレに設置する暖房の選択肢は変わってきます。なぜなら、トイレの暖房が必要な時は暖度差が生じるような冬がメインであり、それ以外の季節には暖房は使わなくなってしまうのです。したがって、季節の移り変わりによって暖房をしまったり出したりする必要も出てくるのです。そんな状況を考えた場合、出し入れや片付け、使用が簡単なトイレの暖房を選ぶ必要があります。

便利で簡単な暖房として適しているのは、ヒーター一体型天井照明や、トイレ換気暖房機です。

設置型のハロゲンヒーターや電気暖風機の場合、必要な時期にトイレに運び入れてコンセントにつなぐという使用の準備が必要になります。また、冬が終わったら寒くなくなってしまうことから、暖度差がなくなり暖房をしまう必要が出てしまいます。これでは毎回の出し入れが大変です。

しかしながら、ヒーター一体型天井照明やトイレ換気暖房機の場合にはそんなお悩みは無用です。なぜなら、ヒーター一体型天井照明やトイレ換気暖房機は一度取り付けたら外す必要はないので、冬が終わり寒くなくなっても取り外す作業をしなくていいのです。

冬になり、急に寒くなってきたと感じたら、暖房のスイッチを入れるだけで簡単にトイレを暖かくすることができます。面倒な片付けをしなくていいのは、忙しい方には非常に便利ですね。

注意点としてトイレの暖房を小さなお子様や高齢者の方が使う場合です。小さなお子様の場合誤って熱くなっている暖房のランプなどの部分に触れてしまうと、ヤケドなどのケガにつながる恐れがあります。
その場合、発熱するランプのような部分が露出しているハロゲンヒーターではなく、発熱部分が隠れているようなヒーター一体型天井照明、トイレ換気暖房機がよいでしょう。

また、高齢者の方がトイレの暖房を使用する場合には持ち運びや準備などの手間も要らないような常に設置しておけるヒーター一体型天井照明やトイレ換気暖房機がおすすめです。

第ニ章:トイレに暖房を置く際の注意点

第ニ章:トイレに暖房を置く際の注意点

寒い冬にトイレに設置することで、ヒートショックを防いでくれる暖房にもいくつかの注意点があります。

1・火事の危険性がある

1・火事の危険性がある

まず第一に、トイレに暖房を置くことで火事の危険性があります。暖房のランプが発熱して身体が暖まる一方で、暖房の発熱部分は非常に高い暖度になっている場合があります。そんなときに、トイレの暖房が倒れてしまったらどうでしょうか。トイレには多くの場合、カーペットなどが敷かれており、そこに高熱の発熱源が触れることで発火してしまう可能性があります。

さらに、多くの場合にはトイレの暖房は冬に使用する場合が多いです。冬には空気が非常に乾燥していることもあり、発火が起こりやすくなっています。その上暖房を使用しているとさらに空気が乾燥してしまうので、火事が起こりやすい状況が作られてしまうのです。
大事な住まいを火事で失わないためにも、倒れても高熱部分から火元が発生しないような発熱部分が隠れている暖房を選ぶとよいでしょう。

暖房器具付近には布などの燃えやすいものやガスを近づけないようにすることと、
暖房機器の定期的に掃除し、発熱部分に埃がたまらないようにしましょう。

2・トイレにコンセントがあるか

2・トイレにコンセントがあるか

さらに、トイレの暖房を選ぶ場合の注意点としてトイレの中にコンセントが設置されているかが問題になります。
スイッチを入れることですぐに暖かくしてくれる暖房でも、コンセントが無ければ電気を取り入れることができず、スイッチすらオンにできません。
必ず、コンセントを使用するタイプの暖房を購入する場合には先にコンセントがトイレにあるか確認しておきましょう。

3・ガス系の暖房器具はNG

3・ガス系の暖房器具はNG

トイレの暖房を選ぶ場合に、ガスを使用した暖房器具を選ぶのは避けた方が賢明でしょう。確かに、ガスストーブはすぐ暖かくなり便利かもしれません。しかしながら、ガスを燃やすことにより一酸化炭素が発生してしまうのです。

これはトイレという非常に狭い空間での使用は危険です。なぜなら、ガスを燃やすことにより発生した一酸化炭素が狭い空間に充満しやすくなり、一酸化中毒が引き起こされてしまう可能性があるからです。大きな部屋のような広い空間を暖めるには良いですが、トイレという小さな空間を暖める場合には、ガス系の暖房は避けましょう。

第三章:その他注意点

第三章:その他注意点

そのほかにも、トイレで暖房を使う上での注意点があります。

1・トイレの広さで器具は検討するべき

1・トイレの広さで器具は検討するべき

トイレに合わせたサイズの暖房器具を選ぶ必要があります。
確かに、大きな暖房であればより早くトイレが暖かくなるかもしれません。しかしながら、トイレは往々にしてあまり広い空間ではなく、大きな暖房器具を置いてしまうとトイレで落ち着いて用を足すスペースがなくなってしまいかねません。
暖房器具購入前にご家庭のトイレのサイズしっかり確認し、ご自宅に合ったものを選びましょう。

2・本当に必要かを検討する

最後に、トイレの暖房を購入するときに本当に必要か検討することも重要です。

高齢の方や高血圧の方の場合、ヒートショックに十分に気を付ける必要があるので暖房の必要性が高まりますが、比較的に健康で若い方の場合には少々厚着をしておくくらいでもトイレの寒さをしのぐことが可能です。

第四章:まとめ

トイレの暖房には様々なものがあることが分かりましたが、それぞれの特徴をよく理解して、目的に合った暖房をトイレに設置し、注意して使用することで快適に過ごしましょう。