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私たちの生活にかかせない場所の一つでもあるトイレは、その用途の性質上臭いがこもりやすくなっています。普段から掃除をサボっている家庭であればなおさらですが、中にはこまめに掃除しているにもかかわらずトイレが臭うという家庭もあるかと思います。
しかし原因が全くないところに悪臭がする訳はないので、実際には私たちが気づいていないだけで悪臭の原因は必ずどこかに潜んでいるものです。この悪臭の原因を断たない限りは、たとえ芳香剤を置いていたところである意味では全く意味がありません。
そこで今回の記事では、トイレの悪臭を断つ方法について解説します。トイレの悪臭がどこに由来するかを知ることでその原因を取り除き、かつ日頃からその悪臭の原因を予防するための対策が打てるようになります。トイレの悪臭に悩みながら放置してしまう前に、まずはトイレの悪臭を断つために試せることを全て試してみてはいかがでしょうか。
目次
第一章:トイレの悪臭を断つ掃除方法とは
この記事で紹介するトイレの悪臭の原因となるのが、尿中に含まれるアンモニアとなります。特に男性がいる家庭であれば立って用を足すために、意外な場所にまで尿が飛び散っているものです。
またアンモニアはその性質上、空気よりも比重が軽いためトイレの個室内でも上の方に悪臭がこもりがちです。そうした条件をあらかじめ理解した上で、以下の内容に目を通してみることで、どの箇所を重点的に掃除しなければならないかが分かるはずです。
1・便器の縁裏
尿の飛沫が付着しやすい場所として忘れがちなのが、便器の縁裏となります。便器を専用ブラシで磨いていると縁裏まで掃除できた気になるかもしれませんが、ブラシだけでは十分落とせていない可能性があります。
この部分の悪臭を断つためには日頃から、掃除後には酸性洗剤やトイレハイターを回しかけておくといいでしょう。縁裏に付着している汚れを目視するためには屈んで覗き込むのが一番ですが、黄色い粒状の尿石が縁裏に付着している場合には酸性洗剤しか効果がありません。
特に頑固な汚れの場合には酸性洗剤を回しかけた上から、ラップやペーパータオルでしっかり覆ってしまいそのまま最低でも20〜30分は放置しておきます。こうすることで酸性洗剤が蒸発しにくくなり、悪臭の原因となっている尿石を確実に溶かしてくれます。
2・ウォシュレットと便器の接地面
ウォシュレットを設置している家庭であれば、ウォシュレットと便器の接地面にも尿石が付着している可能性があります。
尿が付着しているだけであれば濡れたふきんを使って拭き取るだけで事足りますが、尿石がこびりついてしまっている場合には酸性洗剤を使った上で拭き掃除をする必要があります。
さらに重度である場合にはペーパータオルに酸性洗剤を染み込ませて、20〜30分ほど放置しておくと尿石を溶かしやすくなります。一度で取り除ききれない場合には、何度かこの手順を繰り返してみるしかありません。
3・便器周辺の床や壁
男性の方がトイレを使う家庭であれば、便器周辺の床や壁まで尿が飛び散っていることも考慮しなければなりません。便器周辺の床であれば拭き掃除をしている方も多いでしょうが、意外と忘れがちなのが便器周辺の壁となります。床を拭いてなお悪臭がとれない場合には、以下の手順で壁を拭いてみると改善できるかもしれません。
①トイレ専用の除菌、および消臭スプレーを壁全体に吹きかける
②濡れたふきんでその上からまんべんなく拭く
③拭き終わったら最後に乾拭きし、壁が乾燥しやすいように換気扇を回しておく
壁を濡れたままにしておくとカビが新たに繁殖する原因にもなりかねないので、掃除後はしっかりと乾燥させることが大切です。
4・便器と床の接地部分
便器と床の接地部分であれば汚れとは無縁に見えるかもしれませんが、実際には微妙な隙間が空いているものです。この部分については歯ブラシで隙間を抉るようにして磨いていき、汚れが取れる度に拭き取りながら地道に磨いていくしかありません。ここについてはそれほど頻度を高くして掃除する必要はありませんが、その他の掃除を試してなお悪臭がとれない場合には一度試してみてもいいかもしれません。
5・換気扇
トイレの個室内に悪臭がこもりやすく原因の一つとして挙げられるものに、換気扇があります。換気扇のフィルター部分にほこりがつまってしまうと空気が循環しにくくなるだけでなく、ほこりがつまった状態のためにかえって空気中に細かいほこりが舞ってしまうことにもなりかねません。
換気扇が分解できる家庭であれば換気扇を分解してみるようにし、ほこりを掃除機で大まかに吸い取った後に綺麗に拭き上げると、室内の空気が効率的に循環されるようになります。
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お電話でのお問い合わせはこちらからtel:0120-245-990
第二章:トイレの悪臭の予防法とは
トイレを快適に使う上でどうしても気になるのが臭いの問題ですが、可能ならば悪臭がこもることなく快適な空間を維持したいものです。
そのためには悪臭が発生する原因をきちんと把握した上での予防法を実践する必要があります。その予防法にもいくつか種類がありますが、なるべく多く実践することで悪臭を確実に予防しやすくなります。
最初から全てを網羅することに気が進まなければ、できる範囲で取り組み始めるといいかもしれません。
1・原因となる箇所を定期的に掃除する
トイレの悪臭を予防するには、何よりも原因となる箇所の掃除が重要となります。
上記で紹介した悪臭を放つ原因となる箇所について定期的に掃除することで、臭いの原因となる汚れを取り除くことができます。
ただその原因となる箇所によっては掃除が面倒なところもあるので、自分に無理のないお掃除計画を決めながら行うようにするといいでしょう。
2・芳香剤をなるべく高い位置に置く
悪臭の原因物質でもあるアンモニアの性質上、悪臭がとれない場合には天井付近にその臭いが溜まっている可能性も考えられます。
その一方で芳香剤や消臭剤といった成分は空気より比重が重く、床付近に溜まる傾向があります。
そのため芳香剤を置くのであればなるべく天井に近い高い位置にすることで、アンモニア臭を効率的に除去することができます。
3・消臭剤を天井付近にも噴霧する
家庭によってはスプレータイプの消臭剤を使用後に噴霧しているところもあるかと思いますが、上記の内容と共通して悪臭の原因となるアンモニア臭は使用後の時点でも天井付近へと移動している可能性があります。
そのため便器周辺だけに噴霧しても、臭いが残ってしまうことも十分考えられます。消臭スプレーを噴霧する際には便器周辺だけでなく、天井付近も併せて噴霧しておくことで、個室内に臭いがこもることを未然に防ぎやすくなります。
4・座って用を足す
男性の方がトイレを使用する場合だと立って用を足すため、比較的尿が飛び散りやすい傾向にあります。
そのため家族内にいる男性の方が抵抗を覚えないのであれば、座って用を足すというのも一つの方法ではあります。
座って用を足すことで床や壁といった箇所に尿が飛び散ることがなくなり、掃除する場合でも掃除を行うべき箇所をあらかじめ減らすことができます。
悪臭が慢性的にとれない家庭であれば、男性の方に協力を仰ぎまずは掃除する箇所を限定して、それから悪臭がこもる原因となる理由を特定した方がより効率的かもしれません。
5・芳香剤を置かない
これはウォシュレットを設置している家庭であれば言えることですが、芳香剤を置くことによりウォシュレットの脱臭機能が効率良く作動できなくなっている可能性があります。
そもそも脱臭機能を使用している際には臭い分子を脱臭フィルター部分で吸着するため、芳香剤の香りが充満した室内では常に芳香剤の香り分子がフィルターに吸着することになります。芳香剤の分子ばかりが吸着されてしまうとそもそもの臭い分子が吸着されなくなるだけではなく、脱臭機能を司るフィルターの機能が低下したり寿命が縮んでしまうリスクがあります。
さらには芳香剤の香り分子がフィルターに吸着するうちに変質し、かえって異臭の原因を新たに作り出してしまうこともあるほどです。
ウォシュレットの脱臭機能で個室内を消臭するのであればあえて芳香剤は置かず、そのままの状態で使用した方がウォシュレットの脱臭機能が作動しなくなる事態は回避しやすくなります。
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第三章:トイレの悪臭トラブルに悩む前に
トイレの悪臭トラブルにもさまざまな要因が考えられますが、自力で悪臭を解消できない場合にはプロの業者に相談してみるのが一番手っ取り早いです。プロであればその原因を的確に判断することができ、かつトイレの悪臭トラブルを即座に解決へと導いてくれます。
お金の面が不安であれば無料見積もりしてもらえる業者を探すことで、事前に料金を把握しておくことができます。
また悪臭の程度にもよりますがなるべく評価の高い業者に相談しておくと、結果が伴いやすく安心して利用できるかもしれません。水周りのトラブルは素人だけだと何かと解決しにくい部分もあるので、これを機に頼れる業者を一社見つけておくと後々になって業者を探す手間が省けます。
第四章:まとめ
トイレの悪臭はそのまま放置すると鼻で呼吸するのもつらくなるほど、臭いが酷くなることも考えられます。少し臭いなと感じた時点で早急に対応することで解決しやすくなるだけでなく、今後そういった悪臭トラブルで悩まされる可能性が極めて低くなります。
トイレの悪臭には掃除が一番ですが、そんな時間がないという方はまず時間のかからない箇所から掃除してみることをおすすめします。便器と床の接地部分から悪臭がするというのもよほどでなければ考えにくいので、男性の方がいる家庭であればまずは壁や床の拭き掃除から着手してみるといいでしょう。