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一家に一台、必ずあると言っても過言ではないほど、私たちの生活にとって欠かせないものとなっている「トイレ」
一人が、一日に朝と夜の2回使用するとして、日本にて一般的な核家族(父・母・子・子の四人家族)の場合でも一日最低8回、年間で約3,000回、大掃除や、友人や親戚が遊びに来たさいを含めれば、それ以上の回数、ご家庭のトイレは、使用されております。
もし万が一、そのトイレが使えなくなってしまったら、どうなってしまうのでしょう?
ご家庭の水回りの代表格であるキッチンが一日使えなくても、現代の日本ではそれほど困ることもないと思いますが、トイレが使えなくなるというのは、ご家庭の一大事でございます。
軽度なつまりなどで、小一時間で直せる場合は大きな問題になりませんが、トイレのつまりのトラブルは、忙しい出勤前の早朝の時間、いつも通りにトイレに入って用を足したら、水が流れない……など、厄介なことに気がついた時には、トラブルに発展してしまっている場合が多いのです。
今回、この場をお借りしまして、トイレのつまりが起きてしまうメカニズムと、
トイレのつまりを起こさないために心がける予防方法をご紹介いたします!
目次
第一章:ご家庭の一大事!?トイレのつまり!!
1.トイレはなぜつまる?
世の中に無数に存在しているトイレですが、
その中でも特に、ご自宅のトイレに対して、何らかしらの安心感を覚える方は多いのではないでしょうか?
余談ですが、人は元来、四方を壁に囲まれており外敵から身を守りやすい空間に対して、安心感を覚えるそうです。
さらに人間とは社会的な生物ですので、日々対人関係を余儀されていますが、トイレという場に関しては、いわゆるパーソナルスペース(個人差はあるが、おおよそ自分の半径1メートル以内)に他者のいない環境というのも現代社会では珍しく、そのためトイレに安心感を覚える方は多いのではないでしょうか?
それが、ご自宅のトイレという見知った場所であれば、なおのことその空間は特別なものになるのです。
話が大幅にそれましたが、日常生活を送る上で、非常に重要な役割を持っているトイレですが、そのトイレをいざ使おうと思った際に水が流れないというストレスは想像を絶します。
ご自宅にいるのに、わざわざ近所のコンビニまでトイレを借りに行かなければならなくなってしまいます。
そんなことにならないために、トイレがつまりを起こしてしまう原因を正しく理解した上で、トイレのつまりを予防するように心がけましょう。
2.トイレのつまる原因TOP3
トイレのつまりをざっくりと分別すると、
・流してはいけないものを流してしまった場合。
・長年の使用による劣化してしまっている場合。
・水道管など、ご家庭の水回り全てに関わる部分に問題がある場合。
上記の3つに分類することができます。
築30年を超えるような賃貸マンションやアパート、戸建て物件にお住みの場合を除くと、トイレのつまりの原因となるのは、ほぼ100%の確率で「流してはいけないものを流してしまった」というケースが多いのです。
後ほど詳しくお話しいたしますが、トイレの便器自体は100年以上の
耐久性があり、半永久的に使用することが可能なのです。
そのため、経年劣化と言いましても相当、築年数が経過している物件の場合が多く、その他のケースですと、トイレから下水道へと生活排水を流す排水管は地面に埋まっていることが多いのですが、庭の植物の根が、排水管を貫いてしまい、水の流れをせき止めてしまう。なんていう事例もあるのです。
そんなケースは、とても稀なものです、そのため逆に考えれば、
原因の殆どを占める「流してはいけないものを流してしまう」ということさえ気をつけていれば、充分トイレのつまりを予防することができます。
下記の項目で、トイレに流していいものと、そうでないものをまとめますのでご確認ください。
3.トイレに流して良いもの、ダメなもの
トイレのつまりは、トイレのトラブルで最も頻繁に起こるトラブルですが、基本的にトイレに流していいものはトイレットペーパーと排泄物のみでございます。
トイレットペーパーが無い、という時にティッシュペーパーを代用品にして使用する方も多いと思いますが、トイレットペーパーはトイレに流すことを前提にして作られており、トイレの排水管や下水管のつまりを防ぐために、水に溶けやすいように作られております。
トイレットペーパーに比べてティッシュペーパーやウェットシートは水に溶けにくく、トイレの配管の中でつまってしまうのです。
また、近年「水に流せること」を謳い文句にしたお掃除用ペーパーなども、比較的水に流しやすいものの、やはりトイレットペーパーに比べて水に溶ける性質は弱く、これが原因となってトイレのつまりを引き起こすということも増加しております。
また、赤ちゃん用の紙おむつや、ペットの排泄物(室内飼育のペットのトイレ用の砂などを含めて)などが原因となってトイレのつまりが発生するケースも多いのです。
これらは、意識せずに日常的に流してしまっているご家庭も多いのでは無いでしょうか?
ですが、紙おむつや、ペット用の砂は、その製品の性質上、吸水性や耐水性に優れているものが多いため、それらをトイレに流すのは非常に危険な行為と言えます。
さらにペットの排泄物には、ヒトの排泄物とは異なり大量の体毛が含まれているため、水に溶けづらく、配管につまりやすい傾向がありますので、心当たりがある方はすぐに控えるようにしましょう。
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第二章:トイレの構造を理解しましょう
トイレは日常生活を送る上で必要不可欠でございます、皆さんもほぼ毎日ご家庭のトイレをご利用されていると思いますが、トイレがいったいどのような仕組みで水を流し、清潔な状態を保っているのかご存知の方は意外と少ないのではないでしょうか?
本サイトではトイレの仕組みについて説明している記事もございますので、是非ご確認くださいませ。
1.トイレの寿命は100年以上!?
トイレと言えば、まず真っ先に思い浮かべるのは便器部分だと思います。
一般的なご家庭のトイレの便器は陶器で作られているため、とても頑丈で、ヒビが入ってしまう、何らかの強い衝撃を与えてしまった拍子に破損してしまう等、それ以外のケースではまず交換の必要はありません。
大事にご利用されていれば、50年〜100年以上にわたって半永久的にご利用することも可能なのです。
トイレの便器の交換は、便器自体の汚れが、落ちづらくなってしまっていたり、便器自体が変色してしまった場合に行うことが一般的でございます。
2.トイレは理にかなった構造をしています
トイレはとても理にかなった構造をしておりますが、その構造は一見複雑そうに見えるものの、実はシンプルな仕組みでできているって知っていましたか?
一昔前に一般的だった、汲み取り式トイレ(所謂、ボットン便所)田舎に帰った時や、少し古めのキャンプ場などには今でも併設されていますが、やっぱり匂いや汚れがきになる……という方も多いでしょう。
排泄物をトイレから流すという根本的な仕組みはご家庭の水洗式トイレと同じものですが、ご家庭のトイレは汲み取り式トイレのように、匂いがすることはないかと思います。
その理由は、トイレの内部の構造にあるのです。
こちらの画像は、トイレの断面図になりますが、このようにS字のカーブを描いております。
これが「水蓋」という仕組みで、排水路の先につながる下水管から登ってきてしまう匂いをブロックする役割を持っているのです。
常に水を貯め、トイレを使用するたびに新しい水に変えることを繰り返すことによって、清潔な状態を保っているのですが、このような構造をしているため、水に溶けにくいものを流してしまうと、水の勢いを止めてしまい、トイレのつまりを引き起こしてしまうのです。
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第三章:トイレのつまり予防方法
トイレの構造は意外とシンプルで、水に溶けにくいものを流すことによってトイレのつまりが起きてしまうということは、わかっていただけたと思います。
ですので、ここからは実際にそういったトラブルを回避するための予防方法をご説明していきたいと思います。
1.まずはトイレの使い方を知ることが予防に!
トイレのつまりは、日常の安全を揺るがす大事件でございます。
トイレのトラブルを未然に予防するために、正しいトイレの使い道を確認しましょう。
POINT 1.トイレに流せるのは、トイレットペーパーだけ!
ご家庭のトイレに流して良いものは、トイレットペーパーのみです。
紙おむつや、ペットのトイレの砂などを流してしまっている方はすぐに控えるようにしましょう。
ただし、トイレットペーパーでも、一度に大量の量を流してしまうとつまりの原因となりますので、お掃除の際などにはご注意ください。
POINT 2.「流せる」と記載のある商品でも、流してはダメ!
「流せる」と記載のある、お掃除シートなどが最近販売されていますが、
これらも、トイレットペーパーに比べて非常につまりやすいので、
実際に流す際は多量を流さず少量ずつ流すなどしてご注意ください。
2.つまり予防はトイレの掃除から!
ここまでこの記事を読んでいただけた方で、わざわざ固形物やつまりを起こしてしまうものをトイレに流そうとする人はいらっしゃらないと思いますが、
トイレのつまりの原因として、以外にも多いのが、トイレに置いてある置物などの固形物がつまっているパターンです。
特に一人暮らしの方などで、ユニットバスに併設されているトイレをご利用されている方は注意が必要で、化粧品や、髭剃りなどがふとした時に、便器内に落ちてしまい、そのまま気づかず流してしまう。ということも、往々にしてあり得るのです。
日頃から、トイレの周りを清潔にしておくことで、こういった意図しない事態も予防することが可能です。
3.万が一、つまってしまった時に
日頃から、トイレつまりの予防に気を使ってしまっていても、様々な要因でトイレがつまってしまうこともあります。
そんな際は、無理に自分で直そうとせずに、専門の修理業者にお願いすることをお勧めいたします。