洗面所でのつまりや水道管のトラブル。
仕事や学校に行く前に身だしなみを整える際に利用する洗面所ですが、掃除を怠るとある日突然水の流れが悪くなり、いずれはつまってしまうことにもなりかねません。
洗面所がつまる原因としては主に髪の毛のイメージが強いかもしれませんが、その他にも洗面所をつまらせる原因がいくつかあります。

また洗面所をつまらせている原因によっても対処法がそれぞれ異なり、原因をきちんと見極めて適切な掃除方法を実践することが大切です。
そこで今回の記事では洗面所のつまりの原因をきちんと知るとともに、それぞれの原因に応じた掃除方法について解説していきます。
洗面所がつまる原因を知れば、洗面所がなるべくつまらない方法で使用することも可能になります。これを機に洗面所のつまりについて、詳しく勉強していきましょう。

 


 

第一章:洗面所のつまりの原因

第一章:洗面所のつまりの原因

この章では洗面所のつまりの原因について解説します。洗面所をつまらせる原因はいくつかありますが、皆さんはその原因にどのようなものがあるかご存知でしょうか。それぞれの原因に応じた掃除方法を勉強する前に、まずはその原因から見ていきましょう。

1・髪の毛

1・髪の毛

そもそも人間の髪の毛とは、一日のうちに70〜100本抜けると言われています。
これは季節に関係なく抜けるのですが、特に抜けやすいと言われているのがシャンプーで髪の毛を洗う時と、ドライヤーで髪の毛を乾かす時です。
シャンプーの時点では髪の毛が濡れているのでまだそれでも抜ける本数が少ないのですが、ドライヤーで髪の毛を乾かす風圧で自然と抜けていきます。
洗面所を使う方の中には、ドライヤーだけでなくシャンプーまで洗面所を済ませる方がいるのですが、この場合だと余計に髪の毛で洗面所がつまりやすくなってしまいます。

基本的に数本程度の髪の毛が流れた程度で洗面所がつまることはありませんが、排水管の一番手前にあるヘアキャッチャーで髪の毛が溜まった末につまることはもちろんあります。また髪の毛がヘアキャッチャーをすり抜けて流れてしまい、排水管内に付着したぬめりと絡みつきつまってしまうこともないとは言い切れません。

髪の毛で洗面所がつまるかどうかは日頃からの掃除方法にもよるのですが、その点については後ほど後述します。

2・ヘアピン等異物

2・ヘアピン等異物

洗面所で身だしなみを整える方も多いかと思いますが、その拍子に排水口へと異物を流してしまった経験がある方も少なくないのではないでしょうか。
例えばヘアピンやアクセサリーのような細長い形状の物であれば、ヘアキャッチャーをすり抜けて簡単にその奥へと流れていってしまいます。

こうした異物が排水管内で引っかかることなく流れてしまえばまだ良いですが、異物によってつまってしまう場合にはその材質が何でできているかも重要となります。

特に高価な物ほど金属でできていることも多いですので、排水管内で錆びてしまい、その錆が排水管へと付着することにもなりかねません。
ただし取り除けるのであればトラップの部分で直接取り除いた方が、深刻なトラブルに発展するリスクを回避することができます。

3・石鹸カス等

3・石鹸カス等

髪の毛の項目でも言及したぬめりとは、そもそも洗面所で使用する石鹸の残りカスが原因となります。
このぬめり単体で洗面所がつまることはまずありませんが、ぬめりがあることで髪の毛が絡みつき結果として洗面所がつまってしまうことは十分考えられます。
このぬめりが原因で洗面所つまらせないためには、排水管内を定期的に掃除することが大切です。

 

また排水管内でつまる原因としてもう一つ知っておいてほしいのが、水垢となります。
水垢と聞くと洗面所に付着するだけのイメージがあるかもしれませんが、髪の毛同様にぬめり部分で水垢が蓄積することで、結果として洗面所がつまってしまうことがないとは言い切れません。

この水垢とはそもそも、水道水に含まれるカルシウムやミネラルといった金属イオンが固形化することによりできます。
水垢の成分にもよりますが、金属イオンの種類によっては結合力が強固になり、通常の掃除では簡単に取り除けなくなることもあるほどです。

そうした水垢によるつまりの場合にも排水管内の掃除が有効であり、洗面所表面の掃除だけでは不十分なことを知っておく必要があります。

これらの原因により洗面所がつまる訳ですが、それぞれの原因によりつまりを解消する方法が異なります。その具体的な方法については次章で詳しく解説します。

第ニ章:洗面所がつまった時の対処法

第ニ章:洗面所がつまった時の対処法

洗面所をつまらせる主な原因を把握したところで、次は洗面所がつまった時の対処法について勉強しましょう。
洗面所のつまりを解消するには掃除することが基本ではあるものの、場合によっては排水管を解体するような複雑な手順を踏むことも必要になります。
各原因に応じた対処法について、以下で詳しく確認していきましょう。

1・髪の毛が原因の場合

1・髪の毛が原因の場合

髪の毛が原因でつまる場合にも、そのつまり方によって対処法がいくつか存在します。

ヘアキャッチャー部分に集まった髪の毛が原因でつまっている場合が、最も簡単に対処しやすくなっています。その手順としては以下のようになります。

ヘアキャッチャー部分の場合

    ①排水口を塞ぐ栓をそのまま引き上げたら、その下に付属するヘアキャッチャーと呼ばれる網状の部分を確認する。

     

    ②ヘアキャッチャー部分に髪の毛がつまっていたら、まずはつまった髪の毛を手で取り除く。

     

    ③ぬめりが付着している場合には、中性洗剤と歯ブラシとで擦り洗いしてぬめりを取り除く。

根本の原因を解消する目的だけならば髪の毛を取り除くだけでも良いですが、そのついでに掃除まで済ませておくと、付着したぬめりと新たに髪の毛が絡みつき再度つまるのを未然に防ぐことができます。

 

またヘアキャッチャーの髪の毛を取り除いてなおつまりが解消されない場合には、それより下の排水管内でつまりが起こっている可能性があります。家庭にストローがある家庭であれば、以下の方法を活用してみるといいでしょう。

トラップより手前の排水管の場合

    ①ストローを1本用意したら、先端が三角形に尖るようにハサミでカットする。

     

    ②そこからさらに5mm上の部分にも、先端をカットした時と同じハサミの角度で切り込みを入れておく。

     

    ③ハサミで尖らせた先端を排水口へと差し込んだら、上下に動かしてつまりを掻き出すようにしていく。

ここで言うトラップとは下水管からの臭いが洗面所まで上がらないよう水で蓋をしている部分のことを指し、この方法を使えばトラップ手前部分でのつまりであれば取り除ける可能性があります。

ストローを使えばそれほどお金をかけずつまりを取り除くことができますが、それでもつまりが解消されない場合にはS字トラップ部分を確認する必要があります。

 

トラップの形状にも『S字』『P字』とがありますが、今回は家庭によくあるタイプのS字トラップを想定して解説します。
S字トラップの中には複数の部分で掃除口が取り付けられているものがあり、そのタイプであれば自力でつまりを解消できる可能性があります。その手順については以下のようになります。

S字トラップの場合

    ①掃除口に取り付けられているキャップ状のナットを、手で回して取り外す。

     

    ②掃除口のすぐ下に汚れを受け止めるバケツや洗面器を用意したら、割り箸や歯ブラシで中の汚れをこそぎ落としていく。

S字トラップ部分でのつまりが髪の毛を原因とする場合もありますが、時にヘアピンのような小さな異物が原因でつまっている場合もあります。
その際には異物を取り除いた後に綺麗に掃除しておくことで、後々のつまりの原因を取り除くことにも役立ちます。
S字トラップのつまりを確認する場合には、併せて掃除もしておくといいでしょう。

2・異物が原因の場合

2・異物が原因の場合

異物が原因の場合には、髪の毛の項目で言及したヘアキャッチャーやS字トラップ部分を確認する必要があります。
その取り除き方については髪の毛の項目と共通していますので、ここでは省略しておきます。

3・石鹸カス等が原因の場合

3・石鹸カス等が原因の場合

石鹸カス等が原因の場合には、排水管内の汚れを取り除く掃除方法が役に立ちます。

ぬめりと髪の毛が絡みついた軽度のつまりであれば、『ラバーカップ』を使用することで効果的に取り除くことができます。その手順については以下のようになります。

ラバーカップを使う場合

    ①洗面台の上部にある、オーバーフローの穴をガムテープで塞ぐ。

     

    ②排水口の蓋やヘアキャッチャーを取り除いたら、洗面台の中に水を溜める。

     

    ③ラバーカップのゴム部分が全て水面に沈むほどの水位まで溜めたら、ラバーカップの中心に排水口が来るようにしてラバーカップを使用する。

     

    ④棒を斜めにしてゆっくりと押し込み、ラバーカップのゴム部分が洗面台に隙間なく密着するように押しつける。

     

    ⑤排水管内のつまりが取れるように水圧をかける目的で、素早く一気にゴム部分を引き上げる。

     

    ⑥ラバーカップの押し引きをしばらく繰り返し、排水管内のつまりを取り除く。

ただし10分以上続けてもつまりが解消されない場合には、別の方法を試してみるといいでしょう。

ラバーカップの水圧でもつまりが取り除けない場合には、『ワイヤーブラシ』を活用してみるのも一つの方法です。
ホームセンターを探してみれば500円程度で市販されていますので、自力でつまりを解消したい場合には試してみるといいかもしれません。

ワイヤーブラシを使う場合

    ワイヤーブラシの中でも性能の良い物であれば、先端のブラシ部分を持ち手のハンドルで回転させられます。
    ある程度奥の方まで先端部分をワイヤーで押し込んでから、そのハンドルでブラシ部分を回転させます。
    ワイヤーブラシを使用すれば、ぬめりで絡みついた髪の毛の塊をブラシ部分に巻き取って取り除くことができます。
    ただしどの程度の汚れが取り除けるかは分かりませんので、ワイヤーブラシで掃除する際は汚れがゴッソリ取れる光景を覚悟して挑むといいでしょう。

『重曹』『お酢』を使えば、お酢の成分で水垢を分解しながら細菌の繁殖と悪臭を抑えることができ、さらに重曹と混ぜ合わせることで排水管内の汚れを取り除くことに役立ちます。
その手順については以下のようになります。

重曹とお酢を使う場合

    ①重曹を200g測り、排水口周辺にあらかじめ振りかける。

     

    ②その後にお酢を100ml計量したら、重曹の上から注ぐ。

     

    ③重曹とお酢の成分が発砲して汚れが落ちるので、1〜2時間程度放置してからお湯で洗い流す。

お酢だけの成分に言及しましたが、重曹もまた日頃の掃除に役立つことで知られています。重曹にはクレンザーと同様に汚れを擦り落とす研磨作用があるのですが、お酢と化学反応を起こさせることで、単体で使うより強力に石鹸カスや水垢といった汚れを浮かせることができます。

最後にお湯で洗い流す際の注意点ですが、流すお湯の温度を熱湯にしないことが挙げられます。熱湯にしてしまうと洗面台が破損するリスクもありますので、手で触れる程度の温度に留めるよう注意しましょう。

『市販のパイプクリーナー』を使う場合に注意しておきたいのが、パイプクリーナーがどの程度の汚れまで対応できるかという点です。
市販のパイプクリーナーはそもそも水が完全に流れなくなった状態では効果を発揮できませんので、水の流れが悪くなった時点で使うことが大切です。
その手順については以下のようになります。

パイプクリーナーを使う場合

    ①300〜500mlのパイプクリーナーを計量したら、排水管へと直接流し込む。

     

    ②1時間程度そのままで放置したら、パイプクリーナーで浮かれた汚れごと水で洗い流す。

パイプクリーナーを使えば手を汚すことなく、つまりを溶かして落とすことができます。
石鹸カス等の汚れであれば効果的に落とせますので、水の流れが悪くなった時点ですぐに試してみるといいでしょう。

第三章:まとめ

第三章:まとめ

洗面所がつまる原因と対処法をここまで紹介しましたが、基本的には日頃から掃除をこまめにしたり排水口より小さい物を洗面台に落とさないようにするだけで、つまりを予防しやすくなります。特に石鹸カス等が原因のつまりを解消する方法を掃除後に活用すれば、排水管内のメンテナンスを定期的に行うことができます。

洗面所のつまりが起こってから対処するのも大変ですので、日頃から予防に努めることが大切です。